あしたきて下さい〔2689〕2010/08/26
2010年8月26日(木)今日も暑いですな
暑いとは言え、早朝の気温は、ほんのちょっとづつではありますが下がり始めました。もう夏休みも終盤。
ここは県内某所。このたばこ屋さんにいっつも貼っちゃある、この貼り紙が気になります。毎日、ずうっと貼っちゃあります。
ただいま外出中です 用事のある人は あしたきて下さい
後日、とか後ほど、とかぢゃあ無うて「あした」。いつ来ても「あした」というところがなかなか哲学的です。
何となくあしたのジョーを想い出すような、みんなあしたに向かって頑張ろう!みたいな感覚がしませんか?あしたがあるさ明日がある~、という歌もありましたが、あしたになれば色んな事が解決する、という希望に満ちた、そんな貼り紙やと思います。思いませんか?
興味深い看板は貼り紙と言えば、2008年9月22日ご紹介の「フンガイ」看板、2004年2月14日と2009年7月25日にご紹介の「家がゆるぎます」看板、そして2008年1月18日ご紹介「鯨オッチング」看板が特筆されます。ぜひ、バックナンバーをご覧になってみてください。
この貼り紙は、ああいった面白看板類とはちくと趣の違う、シュールで哲学的で心の琴線に触れる系の貼り紙と言えるかも知れません。
「あした」と言えば「あしたのジョー」「あした天気になあれ」「明日葉」などがあります。明日葉は、八丈草とも呼ばれる海沿いに生える直物で、今の時期、白っぽい花を咲かせますね。その葉っぱは食用になり、平安後期の保元の乱で伊豆大島へ流された鎮西八郎為朝、源為朝さんが伊豆の飢饉の際に、明日葉が食べれることを知らしめて救うた、という伝説があります。現地の皆さんは、言われいでも知っちょったというような気もしますが。
今日、葉っぱを切り取っても、明日、また若葉は生えてくる、ということで「明日葉(あしたば)」。あしたには、きっとエイことがあるがです。