本山町上関阿弥陀堂の奉納相撲を観てきました〔2678〕2010/08/15
2010年8月15日(日)晴れ、あづい・・・
今日も暑いです。終戦記念日。65年前の今日も暑かったそうです。どんなことがあったのか、キチンと語り継いでいかんといかん8月15日。いかが過ごしましたですか?
ここは高知県の山間部、本山町上関。ここの阿弥陀堂では、男たちが多額の賞金を目指して本気でぶつかりあう奉納相撲が今でも残されちょります。夏祭り大人の奉納相撲復活論者のひまわり太郎が、あちこちでそんなことを書きよりましたら、高知でもキチンと残っちゅうクがあるということを高知女子大の清原教授が教えて下さいました。
毎年取材研究に、研究室の学生さんを連れて行きゆうとのことで、おねだりして、一緒に行って頂きました。
夕方から、子供の部がまず行われます。子供相撲は、今でも結構、各地の神社のお祭りに残されちょりますが、ハイライトは夕闇迫る7時頃からの大人の部。昔は、県下各地でも、こうやって神事から始まる独特の段取りの奉納相撲が賑やかに行われよりましたが、今ではすっかり廃れてしまいました。本山地区でも、あちこちでやりよったそうですけんど、昔ながらのスタイルで残っちゅうがはここだけやそうです。やっぱしこうやって現金を目当てに大人の男たちがガチンコでぶつかる姿はこじゃんと盛り上がり、神様もさぞかし楽しんでくれゆうものと思われます。
神社や阿弥陀さん、観音さんは地域の紐帯。そしてそのお祭りは一年で一番の娯楽でもあり連帯を深めるコミュニケーションの場でもあります。そして奉納相撲はそのハイライト。今でも土俵が残されちゅう神社は多いですし、子供相撲はやったりしよりますきに、ここ上関あみだ堂のように、大人のガチンコ勝負も復活させると、ニッポンの田舎が蘇っていくような気がしませんか?ひまわり太郎はします。
8時から始まった大人の部の奉納相撲は、まず、塩をお神酒を土俵の真ん中に据えて前相撲の両者がお互いの酒を飲むところから始まります。そして組み合う型をやってから、三人抜きへと移って行きます。嶺北地区中から集まった力自慢が、ご覧の様に白いマワシを締めてガチンコ勝負をする姿は感動的。そして審判が選んだ「お好み三番」へと移り、五人抜きの甲組、乙組、丙組の争いが行われながら夜は更けて行くのでありました。
写真左端には桟敷席がしつらえられ、そこには千円札をセロテープでつなぎ合わされた賞金が。勝つたびに3000円とかを貰えたりするので、強い力士は本日一日で結構な収入になります。
こんな奉納相撲をあちこちでやりよって、力士は、それを廻って賞金を稼ぎよった時代もあった訳です。大学の先生と取材で観に来たということになっちょりましたので、会長さんとかが振る舞い酒をビッシリ持ってきてくれるがも嬉しかったです。
明日のことがあったので、途中で帰ってきたがが残念。こりゃあ泊まりがけで行って、文化民俗を体感して来んといかんですな。高知はまだまだ奥が深いです。