三角パックの謎〔266〕2004/01/07
2004年1月7日(水)またまた快晴
今朝もよう晴れました。早朝から南国工場へ来ちょります。写真は、午前5:30頃の200mlパックの充填ラインですね。2台の200mlパック充填機がフルに稼動しよります。
南国工場では、100アイテムを越える商品を毎日毎日製造しよります。詳しくは、このHPの商品案内をご覧頂ければわかりますが、この充填室では、この200mlパックの他、1000ml、500mlの紙パックと200mlのビン商品が詰められよります。
この200ml紙パックは、ブリック型と申しまして、長方形の箱形容器でございます。自動販売機なんかでよく見かけるやつです。この容器、仕組みを簡単に申せば、紙を筒状にした中へ牛乳などの液体を流し込み、途中を切断して四角く成型するものです。従いまして、容器の中に空気がまったく入りません。
昔、三角パックがあったのを覚えちょりますか?実は、あれが、このブリック型の先祖なのです。少し実験してみましょう。
お手元に紙(普通のもので構いません。例えばA4の紙)を準備して頂き、縦に長くなる様に丸めて筒を作ります。両端をテープで止めるとやりやすいですね。そして、上から2cmくらいのところを右手の人差し指と中指で、完全にぺったんこになるように挟みます。さあ、そのまま、その4cm程下の部分を、左手の人差し指と中指で、右手で挟んだのと直角になるように挟んで下さい。いかがです?
右手と左手の間に三角パックができちょりませんか?
スウェーデンで考案されたこの方法が一世を風靡し、世界中に広まったのが昭和40年頃でした。
なんであんな三角の形をしちょったがかお解り頂けましたか?理由がちゃんとあったんですね。
今のブリック型は、直角に挟まずに平行に挟んで切断し、箱形に成型したものです。くっついている部分をはがしていくと枕みたいな形になるでしょ?
こういった箱形への機械成型ができなかった時代は、直角にちょんぎるだけの三角パックでしたが、今は機械が進歩して、現在のような形になった訳です。
ちなみに、この直角に挟む方法を思いついたのは、スウェーデンの、この充填機メーカー創業者の奥さんだそうです。ちょっとしたことですが、天才ですね。