増水した物部川を眺めながら妄想を暴走させる〔2628〕2010/06/26
2010年6月26日(土)ガイな雨
昨夜から降りつづく雨は、今朝の明け方、かなりガイになっちょりました。風も強く、時化模様でございますね。
ここは物部川。堤防の上を国土交通省の広報の車が「こちらは杉田(すいた)ダムです。洪水の恐れがありますので、十分にご注意ください」と放送しながら走り過ぎていきます。「洪水の恐れ」とか言われますと、ちくとビビリますな。
ダムが放流しゆうがでしょう、いつもは静かな川も水量を増し、轟音をたてて流れていきよります。対岸に見えるはいつもの上岡八幡宮。左端に国道55号線の青い橋が見えよります。
また、稻わらのような粗飼料もかなりの部分を輸入に頼っちゅうのが現状。ですきに、なかなか食糧自給率が上がらん上岡八幡宮は、あの、鯨のしっぽの部分にある杉の木の所に鳥居や狛犬、燈籠が立っちょりまして、境内参道の入り口になっちょります。そこから進み、あの山裾を石段で登ると拝殿。石船伝説の残る八幡さまですが、このこんもりした山自体がヒモロギ、つまりご神体山に見えます。で、日本全国に共通しちょりますし、高知の朝倉神社のご神体山、赤鬼山もそうですが、古いご神体山は太古の昔から住民の信仰の対象になっちょりまして、多くの場合、古墳があったりします。ですきに、ひまわり太郎は、この山には古墳が眠っちゅうと信じちゅうのであります。
ただ、この山は、前方後円墳のように人工的に盛られた山ぢゃあないことは、こないだの観察でわかりました。つまり、物部川は、この山から上流ではこっから東に本流が流れたことはなく、この山を起点として、南東方向に流れていきよった時代もあると妄想できた訳です。そのようにこの山から南東方向にその端っこの段差が認められる河岸段丘が形成されちゅうということは、この山は、段丘が形成された頃からここに存在した証になるがやないろうかと妄想する訳です。今のような人工の堤防がない時代、今日みたいに大雨が降って増水すると、物部川はこの上岡山の南で南東方向吉川村方面に流れを拡げ、洪水をもたらしたりしよったがでしょうか。野市の段丘の上は、そこに比べたら洪水にやられる心配は少なかったと思われます。
増水した物部川を眺めるだけで、皆様方には圧倒的に興味がないと思われる妄想が次から次へと湧いて出てきた雨の朝でした。