高知の飼料米について考える〔2618〕2010/06/16
2010年6月16日(水)晴れ!
昨日の雨から一転して今朝は晴れ。朝靄の中から街が姿を現してくる風景の美しさは格別。早起きは三文の得てなことをもうしますが、そんなもんぢゃあない値打ちがありますでげすな。
田んぼの稲も、どんどんと大きゅうなってきて、濃い緑の絨毯が通勤路の両脇に広がります。二期作のできる高知ですきに。
さて、こないだ大阪で、とある飼料米の研究会に参加して勉強してきました。飼料米の第一人者、東京農大の信岡準教授さんの講演で、こじゃんと興味深かったです。日本の家畜の飼料、特に穀物系はほとんどが輸入。
また、稻わらのような粗飼料もかなりの部分を輸入に頼っちゅうのが現状。ですきに、なかなか食糧自給率が上がらん訳ですね。海外の穀物は天候や投機によってこじゃんと不安定な供給になってきましたし、口蹄疫などの伝染病も、輸入飼料が原因で日本へ入ってきゆうとも言われちょります。今、日本国内での飼料自給が大きな課題となってきちょります。
飼料用の米を栽培して国内で利用していくためにはどんなことが必要か。それは、とにかく人手と費用をかけず、病気にこじゃんと強い超多収品種を栽培すること。人間が食べて美味しい必要はまったくないので、「お米」を栽培する感覚ではなく、まったく新しい「穀物」をつくるという感覚でないとイカン、とおっしゃっておりました。農薬や化学肥料も、費用がかかるので使わない。畜産農家に売るほどある堆肥を大量に使用。乾燥は、稲刈りする前に立ったまんんまでやる。水の管理は、深水のまんまで簡単に。一反当たりの労働時間は通常の6分の1に。育苗や田植え作業を省略して直播かひこばえ農法。
出ましたひこばえ農法。二期作ができる地域の場合、ひこばえ農法で、簡単に作業を簡略化できるとおっしゃる訳です。
将来、国内、できれば県内の自給飼料だけで育てた牛の牛乳をつくってみたいもんです。高知ならできそうな気がしてきました。