稲生の建物、田中石灰工業さん〔2588〕2010/05/17
2010年5月17日(月)晴れ!
今日はまた暑いですな。夏です。青空がだんだんと夏らしゅうなってきました。
ひまわり太郎、毎日色んなルートを楽しみながら通勤しゆうがはご存じの通り。最近は、田んぼの神様がマイブームになっちょりまして、きょろきょろしながら自転車を漕ぎよります。
さて、以前から気になっちょったがですが、高知の皆さんには石灰でお馴染みの稲生(いなぶ)、南国市稲生の石灰工場集積地帯には、こじゃんと趣深い建物が多いがです。ここにはたくさんの石灰焼成工場とか、石灰関連工場とかがあります。
で、稲生石灰の歴史は古いので、だいぶ以前に建設された工場関連の建物がかなり残っちゅうのであります。市街地とか農村とかの古い建物群とは一線を画しちゅう、なんとなくモダンな雰囲気の、「産業遺産」として残していきとうなるような建物が、ここ稲生には散在しちゅうがです。そんな建物を、これからちくとご紹介してみたいとも思いゆうがですが、まず、一番最初にご紹介するのはここ。田中石灰工業さんの、昔の小学校のようなつくりの青い木造建築。屋根が青く、板壁がブルーで、懐かしゅうなるような素朴な姿がエイですね。田中石灰さんは明治27年に五台山東孕で石灰を焼き始め、明治43年にここ稲生にも石灰焼成竃を建設してから、現在ではビックリするくらい色んな事業に取り組む超近代的企業。以前、鴻ノ森から北側へ駆け下りた際に通り抜けた田中オリビンさんは蛇紋岩の採掘と加工の関連会社で、大坂山とか仁井田とか、とにかく各地で様々な事業に取り組みよりますな。何と旭川にプラスチック再生工場を建設したり、中国でドロマイト鉱山を開発したりしよります。そんな企業が、こんな素敵な建物を残して活用しゆうがが嬉しいですね。向こう側の建物の壁には、大昔書かれたらしい就業の注意書きがそのまんま貼られちょったりします。
稲生の建物シリーズ第一弾、まずは田中石灰さんの青い木造建築をお届けしました。