稲生の建物、井上石灰工業さん〔2589〕2010/05/18
2010年5月18日(火)薄曇り
今朝も稲生経由の出勤。で、稲生の建物シリーズ第二弾をお届けしましょう。昨日の場所からちょっと東、井上石灰工業さんの社屋でございますね。道路は、あの建物の向こう側を走っちょりまして、道路側から見たら何の変哲もない建物に見える井上石灰工業さん。ところが反対側、南側から見てみると、こんな素敵な建物の風情が残っちゅうのであります。手前に流れるのは下田川。対岸から見たら、昭和35年頃に建てられたと思しきこの鉄筋コンクリート建築とモダンな木造建築がこじゃんとエイ味出しちょります。
この井上石灰工業さんも、実は現在では研究開発型のハイテク企業。石灰というものには、実はものすごい用途があるのをご存じでしょうか。例えば、我々が乗る自動車の内装に使われるゴムに、井上石灰さんの製品が練り込まれたりしちゅうそうです。昔から、肥料とかに利用されてきた石灰ですけんど、今や医薬、建材、食品、土木、畜産などなど、ホントに広い範囲で使われよったりするらしいです。井上石灰工業さんのホームページを見ると、そんな話が書いちゃありますきに、ご覧になってみてください。
そんな先端技術企業が、昨日の田中石灰さんもそうですけんど、このような由緒ある素敵な建物を使いゆうががやっぱし嬉しいです。
井上石灰さんのホームページによりますれば、創業は明治17年ですきにもう126年になります。肥料、農業、土木建設用生石灰、消石灰の製造からスタートして、昭和35年に現在のかたちに法人化。たぶんこの建物、その際に建てられたがやないでしょうか。ホームページに昭和39年の稲生の写真がありました。この建物も写っちょります。手前の堤防は無く、下田川に直接面したこの建物の横に、数隻の船が係留されちゅう写真。産業遺産ですね。