南宝永町のジャスミン〔2560〕2010/04/19
2010年4月19日(月)曇っちょります
今日明日は、またお天気が崩れそうですが、そっから後は初夏になりそうな予報。ヌクかった後冷え込んだので、桜とかも散るに散れず、まだ完全葉桜ぢゃあのうて、ちくと花が残っちょったりします。長いこと楽しめました。
花と言えば、今朝、家の近くをたつくりよって、素敵な香りに引き寄せられてしまいました。歩道沿いのフェンスから、たくさんの愛らしいジャスミンの花がわきでてきちゅうではありませんか。思わず撮影してしまいました。
ジャスミンと申しましても、こじゃんと種類がどっしこあるそうなので、ジャスミンティに使いゆう花はこれかどうかは知りません。にしても、かなりこの花、濃密な香りがしよります。接写するがに顔を近づけるとむせかえる程。家の周囲がジャスミンに囲まれちゅうというがも、なかなか優雅ですな。
ここは南宝永町。宝永町は、こじゃんと巨大やったという宝永の南海地震の際、お城下がぐっすり浸水してしもうたので、大きな堤が建設され、宝永堤と呼ばれたことに由来する町名。この南、鏡川大橋の北詰界隈は常磐(ときわ)町。常磐町ができたのは藩政期後期の天保元年(1830年)とわかっちょります。農人町の東に商人の町としてつくられ、その町内の堀沿いに松並木があったことから常磐町と呼ばれたらしいです。常磐町ができる 1830年まで、界隈は何もない静かな土地やったらしいです。その後、明治になって東側に稲荷新地ができて、西側の農人町は物流センターになってきて、常磐町も賑やかになってきました。
昭和56年の鏡川大橋開通で一挙に交通量が増えてしまい、やたらめったら車が行き交うだけの町になってしまいました。そんな激しい道路沿いのジャスミン。このしゅっと北側には県外資本の大きな娯楽施設ができ、ちょっと雰囲気が変わってきましたが、道路沿いに馥郁たる香りを漂わせるジャスミンの可憐な花は、早朝から、心和ませてくれるのでありました。