各駅停車、単線ディーゼルの朝〔2550〕2010/04/09
2010年4月9日(金)冷たい雨
今、土佐くろしお鉄道の各駅停車の汽車の中でこのにっこりを書きよります。外は冷たい雨。今朝、中村へ朝の9時過ぎに着きたかったのと、車ではなくJRで行かんといかん事情があった為、その2つの条件を満たす、高知駅朝 5:51発の各駅停車で窪川まで行き、土佐くろしお鉄道の各駅停車に乗り換えて中村へ、という楽しい交通手段になったのであります。中村まで各駅停車で行く、というがはこじゃんと久し振り。妙にワクワクしてしまいました。
実際、乗って景色を眺めよりますと、特急とは全然違うことに気付きます。
特急では見逃してしもうちゅう山や川や森の景色を、じっくりまったり楽しむことができます。土讃線、くろしお鉄道のエイところは、ご覧の通り、単線ディーゼルであること。それが為に、余計な電線とかが無く、線路も1本でシンプル。今、車で国道とかを走っても風情は感じられませんが、単線ディーゼルの線路をこうやって走ると、昔の街道はこんな感じやったがやないろうか、という郷愁に似たものを感じることができます。
ここは土佐くろしお鉄道、若井駅と荷稲駅の間。鉄っちゃん垂涎の、ループトンネルを抜けてちょっと行った界隈。特急で何十回も通ったことのある同じ線路を、各駅停車でゆっくり、地域の方の会話を横で聞きながら行くと、全然違うものが見えてくる、全然違う感覚で景色が観れる、ということが嬉しいですな。
人間、同じ所をビッシリぎっちり通りながら、実は見過ごしたり感じ取れてなかったりすることがこじゃんとあるがやないですろうか。ちょっと違うスピードにしてみたり、ゆっくり見回してみたり、違う交通手段にしてみたりすると、世の中がグッと広がります。
それから今日、桜を植えちゅう駅が多いということ。汽車の駅周辺には、昔からでしょう、桜を植えちゅう所が多く、満開をちょっと過ぎたキレイな桜をずうっと楽しむことができました。昔の国鉄時代から、駅の周辺に桜を植えたりしよったがでしょう。
3時間ちょっとの汽車の旅で、特急の倍以上時間がかかりますけんど、じっくり仕事もできますし、ワクワク旅行気分も味わえるのでなかなかお得。たまにはエイですね、これ。