福山城と歴史博物館〔2544〕2010/04/03
2010年4月3日(土)晴れ1
今日は土曜日。高速道路も瀬戸大橋も1000円ですきに、ちくと広島方面まで仕事に行っちょりました。ここは福山。広島県東部にある、高知市と規模的によう似いちゅう歴史のある町、福山。今年1月19日のにっこりで、福山城から東へ下ったところにあるお酒やゴザの看板をご紹介しました。で、今は丁度お花見本番ということで、お城の下を車で通りながら見上げてみたら、あのお店界隈には屋台も出て、ホントに賑やかそうでした。すばらしい。
で、そのお店から言えば、お城の反対側に、こないだもちくと触れました広島県立歴史博物館があります。
お城の下の歴史館ということで、なにやら高知県と高知市が策謀し始めちゅう施設によう似いちょります。が、この歴史館、歴史館マニアのひまわり太郎一押しの素敵な博物館なのであります。県外の歴史館で、唯一、ひまわり太郎が複数回行ったことのある施設がこれ。左端に写っちゅうがが福山城の天守閣。
そもそもこの博物館は、福山市内の河川敷に「草戸千軒」という中世都市の遺構がみつかり、大量の遺物や遺跡が発掘されたことがきっかけで創られたもの。そもそも成り立ちにキチンと理由があります。この発掘で、平安後期から中世のニッポンの庶民の暮らしがかなり解明され、全国でも中世都市の発掘がおこなわれるきっかけになったというすごいシロモノなのであります。ホンモノの遺物展示と、忠実に中世の姿を復元した展示は圧巻。
さて、歴史館は、基本的に、観光客さんを集めるためのものではないがです。ここ福山の歴史博物館も、この素晴らしい内容にもかかわらず、土曜日ですけんど観光客さんはほとんど見かけません。それでエイがです。観光客を期待しちゃあいけません。学術的な意味と、展示の内容に意味があるのであって、まずそれ有りき。高知も、岡豊に素晴らしい施設があり、今、グレードアップしょうとしゆう訳で、歴史館はそれで充分。安易な発想はいけません。1月19日、そしてその前々日のにっこりにも書きましたが、安直な発想のやっつけ仕事はいかんです。観光を考えるやったら、本当に真剣に、想像力を働かせて、センスの良い方の智恵ももらいながら考えるべきやと思いますね。福山の素晴らしい歴史館を眺めよって、つくずくしみじみ思いました。