岡崎さんの二斗缶〔2540〕2010/03/30
2010年3月30日(火)快晴!
良く晴れた、花の美しい高知県地方。が、昨日は、大豊の山の上では雪が降ったそうですね。酪農さんの会合があり、大豊こら来られた方がおっしゃっておりました。平野部では田植えをしゆうこの季節、雪とはビックリですな。
ここは高知市円行寺(えんぎょうじ)。山の木々や花が美しい、鹿嶋さんの牧場。ここでは、自分家で搾乳した生乳を使い、ソフトクリームとかを販売してきましたが、今、その店舗部分をちくと改装中。今度は、バターとかもつくれる施設にしよりまして、連休明けにはOPENとのことですきに楽しみです。
この牧場を創始したのは故岡崎正英(まさふさ)さん。で、今でも岡崎牧場という屋号で、鹿嶋さんが牛を飼いゆうのでありました。岡崎さんは、高知の、いや、ニッポンの山地(やまち)酪農の創始者の一人。この円行寺の山を切りひらき、急斜面に日本芝を植えて酪農をしました。昼夜周年放牧。今、全国で山地酪農らしきものが何カ所かで行われよりますが、ここはその発祥の地という訳です。聖地です。
今日、鹿嶋さんに用事があって行っちょりましたら、牛舎の横にこじゃんと懐かしいものを発見、思わず写真を撮ってみました。「岡崎」と書かれた二斗缶。今は、どこの酪農さんでも、搾乳した生乳はパイプラインで冷蔵タンクに運ばれ、それをタンクローリーで集乳していくようになっちょります。が、昔は、このような二斗缶に搾った生乳を入れ、水槽にツバけて冷やして、この缶のまま工場まで運ばれよったがです。一斗缶の場合もありましたが、オオカタはこの二斗缶。ひまわり太郎がひまわり乳業で働き始め、受乳場で作業をしよった頃にも、まだ山田とかの乳はこの二斗缶で集乳所から運んで来よりました。ハンマーでフタを開け、1本1本計量槽に流し込む作業はなかなかエラかったです。缶にはそれぞれ酪農さんの名前が書いちゃありました。そう。この「岡崎」という文字のように。
今は使用されんようになり、このように錆びちょりますが、こうやって牛舎の横に残されちゅうがが嬉しいですな。昔をこじゃんと懐かしゅうに想い出さいてくれる二斗缶でした。