潮江天満宮の服部久吉翁像〔254〕2003/12/26
2003年12月26日(金)晴れ
いよいよ2003年も残すところ6日。そろそろ年賀状も書かんといかんですね。
さて、今朝は鏡川沿いをたつくり、潮江天満宮へも行って来ました。潮江天満宮境内には、たくさんの句碑や胸像がございます。一度ゆっくり見て廻りたいと思いよります。
写真は、潮江天満宮北西の入り口の近くに鎮座しちょります胸像です。「服部久吉(はっとりきゅうきち)」翁ですね。
久吉は、明治15年、長岡郡笠ノ川(現南国市)に、農家の長男として生まれました。とても優秀な子供で、高知一中へ進学し、卒業後香川県の丸亀税務管理局に就職します。そこで、酒造の技師として、最先端の酒造技術を学びました。
伝承技能としての酒造に科学的裏付けを与え、安全醸造と酒質向上を図る「花岡正庸」さんという優れた技師の下で学び、高知税務署鑑定課長として帰高、続いて高知県工業技師、県内務部産業課に勤務します。
大正10年官を辞して、民間で、醤油や味噌の醸造を手がけ、大成功をおさめました。酒造についても、速醸系酒母の使用や県外の酒造好適米の使用拡大に努め、多大な貢献をすることになります。
現在の土佐酒は「淡麗、辛口」と言われ全国的にも高い評価を得ちょりますが、その基礎をつくったのは、まぎれもなく「服部久吉」翁なんであります。