讃岐富士の謎〔2512〕2010/03/02
2010年3月2日(火)晴れたり曇ったり
今朝は香川支店へ行っちょりました。香川県の坂出市にあります。で、14時までには高知へイヌらんといかんので、お昼前に出発。坂出インターから瀬戸中央自動車道に乗り、松山道方面へ走ると、このように正面に飯野山、通称讃岐富士の美しい姿が見えてきます。
この讃岐平野には、あんな姿の、地面から唐突にせり上がった擂り鉢状の山がどっしこあります。あれ、不思議ですよね。どうしてこの界隈だっけにあんな山がいっぱいあるがか、気になったので調べてみました。
ここ香川の地層の、一番下の基礎になる部分は、恐竜の時代末期、白亜紀後期に地下深く形成された花崗岩。
で、1100万年前くらいにこじゃんと活発な火山活動が起こり、地上に隆起してきちょった花崗岩の上に火山灰とか火山岩とかが降り積もって厚い層を形成したそうです。そして溶岩がその上に流れ出し、安山岩とかサヌカイトとかの硬い岩石の地層がつくられました。サヌカイトと言えば、石器に利用されて日本各地で利用されたほどの硬い石。
さてさて、そうやって形成された地層が、長い年月の間に徐々に風とかで浸食されていく訳ですが、ここでおもしろいことになったのであります。
つまり、上の方に硬い地層があるので、弱い部分から始まった浸食は、台地みたいな形の山を残して平地を形成しました。それが、屋島とか五色台とかのあの不思議な台形状の山になった訳ですね。で、それが更に浸食すると、この写真のような富士山みたいな山になるがです。なるほど。この独特の地層と浸食活動がなかったら、屋島に平家と安徳天皇がやってきたり源平合戦が行われることも無かった訳です。
今日もなかなか勉強になるにっこりひまわりでした。