お金を使うがにはセンスが必要〔2430〕2009/12/10
2009年12月10日(木)小雨
今日は静かな雨模様の高知市内。朝、旭の方に用事があったので、ついでにここ、城ヶ森に登ってみました。車で頂上のしゅっと下まで行ける城ヶ森、標高327mでございます。
市商のところから旧鏡村方面へ向かい、途中で鏡川を渡って行川(なめがわ)へ。行川から左に折れて、もう収穫の済んだ生姜畑の間をどんどんと登っていくと、この素晴らしい眺望の頂上に到着。以前にもご紹介したことがありますね。
この頂上周辺はキレイに樹木も伐採されちゅうので、素晴らしいパノラマが楽しめます。戦国時代、ここには本山氏の砦がありました。
ですきに城ヶ森。小雨の中とはいえ、眼下には高知市の市街地が広がります。写真右端、南嶺の手前の山が朝倉城趾。本山氏の本拠はあそこ。左端は本山配下の鴻ノ森出雲さんが城を構えた鴻ノ森。中央とっと向こうに筆山が見えますが、本山氏はあの向こう、浦戸湾西岸まで支配しちょった訳です。が、長宗我部元親さんがどんどんと勢力圏を広げてくるようになり、朝倉城、鴻ノ森、この城ヶ森などの拠点で迎え撃ったのが本山茂辰さん。
こっから見ると、そんな物語をすべて体感できるのであります。全部見れます。昔の砦は、このように勢力争いが一目で理解できるような場所に築かれちょった訳です。こないだも書きましたが、浦戸城も岡豊城も、そして朝倉城も、頂上付近は木々が生い茂ってひとっちゃあ見晴らせません。そんな場所では、元親さんの気持ちにも茂辰さんの気持ちにもなれません。ホンモノを整備し、感動してもらえるホンモノ巡りをしてもらうこと。これがこぢゃんと大切なこと。観光用のニセモノ施設をつくって、一年間でお金を掠め取っちゃお、てなことを考えゆうヒトは居ませんか?
アンテナショップの話もそうですが、施設をつくるがが目的になっちゃあしませんか?そうぢゃあ無うて、感動、よろこびを与え、リピーター、ファンになってもらうがが目的や無かったがですか?
お金を儲けるがには智恵が必要。お金を使うがにはセンスが必要。という、誰かが言いよった話を早朝の城ヶ森のてっぺんで思い出しました。