夜明け前のオリオン〔2392〕2009/11/02
2009年11月2日(月)快晴!
朝、家を出る時間はまだ夜空が広がっちょります。南の空には、冬の大三角形やオリオンが輝きよります。この姿、全天の中で一番美しいと思うがはひまわり太郎だけやないと思います。
家の前の鏡川の堤防から撮影してみました。中央の正三角形、下がおおいぬ座のシリウス、左上がこいぬ座のプロキオン、そして右のオレンジ色がオリオン座のベテルギウス。オリオンの三つ星も、その下の小三つ星もキレイに写っちょります。故三つ星の真ん中がオリオン座大星雲ですきに、それも写っちょりますね。その右下、青白いリゲルも美しいです。
オリオン座の三つ星界隈は、どんどんと星が生まれゆう、ガスの濃いエリアで知られちょりまして、ベテルギウス以外の、リゲルとかの青白い星は、オリオン座大星雲で生まれて拡がったがらしいです。
あの楠田枝里子さん、科学好きながは有名。で、南米ナスカの地上絵の研究で有名なマリア・ライヘさんのことを美しく書いた「ナスカ砂の王国」という著作があります。それによりますれば、古代アンデスでは、あのオリオン座は蜘蛛ながやそうです。三つ星が胴体で、あの大星雲の辺りがお尻。そっから足が伸びちゅう訳ですな。で、インディオのある種族ではこんな伝説があります。創造主が、助手に命じてクモの前に何本ものヒモを置きました。そのヒモで、クモは人間の男女を描き、それが人類の祖先になりました。そして彼らが最初に発した言葉が「私たちはいったい誰で、何のためにここにいるのでしょうか」やったそうです。すごい伝説。
ひまわり太郎も星を見上げるがが大好きですが、楠田枝里子さん、ホントにすごいです。科学に対する好奇心の旺盛さと積極性は、感動的ですね。
皆さんも、早朝の南の空を見上げてみてください。ギリシャ神話が溢れてくるか、アンデスの伝説が飛び出してくるか、とにかく美しい冬の星々が眺められます。