はりまや橋の栴檀〔2226〕2009/05/20
2009年5月20日(水)晴れ!
今日も暑いですね。夏の日差し。
ここは今朝のはりまや橋。その赤い欄干の橋は、観光客用につくられた観光用の橋で、橋としての役目は果たしちょりません。その向こうが、電車の通る本物のはりまや橋やったがですが、昭和40年代にこの堀川が埋められて、橋ぢゃあ無いなりました。
で、公園として整備され、妙ちきりんなカラクリ時計が毎時を告げる、日本に冠たるがっかり名所ができあがったのでありました。
が、今朝はちくとキレイな景色を発見。この右端に写っちゅう建物は、明治の頃からここにお店を構え、現在はお菓子屋さんの「浜幸」さん。
その軒先に、今朝は、「白花栴檀」を宣伝するチラシが貼っちゃありました。白花栴檀は、浜幸さんを代表する和菓子。こぢゃんと上品で美味しゅうございます。名前の由来は、土佐の山間に咲く、珍しい白い花の栴檀からきちゅうそうです。この命名は牧野富太郎博士。普通の栴檀は薄紫の花を咲かせますが、この珍しい栴檀は純白の花。そのじょうよ饅頭「白花栴檀」も、真っ白い上品な和菓子でございます。
そのチラシを眺めながらこちらへとやって来ましたら、この人工水路に白いものがいっぱい浮かんじょります。見上げると、ここには栴檀の木が数本。白花ではないですが、栴檀が今満開で、小さな花を散らしはじめちゅうがです。それが川面に浮いて白く光りゆうのでありました。ちょっと感動。浜幸さん本店で「白花栴檀」のチラシを見て、その横で栴檀の花吹雪を見る、というちょっと風流な朝のはりまや橋を体感してきました。
それにしてもここは早いこと堀川に戻して、大丸前まではりまや橋の下をくぐって舟で行き来できるようにしたいもんです。