野市の深渕神社、深渕水夜礼花命さん〔2220〕2009/05/14
2009年5月14日(木)晴れ!暑い!
もうすっかり夏になった高知県地方。強烈な日差しが朝からさしております。
南国工場の東、物部川を渡った野市は、藩政期初期に野中兼山さんが山田堰をつくって農業用水を引いてから、広大な農地として栄えた町。ですけんど、それ以前の大昔から、多くのヒトの住む重要拠点ではありました。それが証拠に、古墳とかもありますし、平安時代に流されてきた貴族、紀夏井さんゆかりの施設跡もあったりします。
ここはその野市の深渕神社。そんなに目立たずに、ひっそりと建っちょりますけんど、この神社は立派な延喜式内社。
元々はこの場所にあった訳ではないそうですけんど、この界隈にはあったようです。明治25年にこの場所に遷座され、今に至っております。
ご祭神は深渕水夜礼花命(ふかぶちみずやればなのみこと)。あの素戔嗚尊の4代目の子孫やそうですね。この神様を祀っちゅう神社としては、全国的にもかなり有名なお宮さんが、ここ野市の深渕神社。ひっそりシマカに鎮座されちゅう神社にも、こんなに由緒ありまくりのお宮さんがあったりしますきすごいですな。ひまわり太郎、こんなに近くで仕事をしよりながら、実は知りませんでした。
神様の系図を見よりましたら、この深渕水夜礼花命、おばあちゃんが木花知流比売(このはなちるひめ)さん。彼女が素戔嗚尊の息子さんと結婚し、生まれた子のそのまた子が深渕水夜礼花命という訳です。木花知流比売さんはあまり聞きませんが、木花咲耶比売(このはなさくやひめ)さんは良く聞きますよね。ともに、昨日手水のカニをご紹介した大山祗の神様の娘さん。つまり深渕水夜礼花命さんは素戔嗚尊の曾孫にして大山祗の神様の曾孫でもある訳ですな。
そしてそして、この深渕水夜礼花命さんの曾孫に、大国主命さんがいらっしゃるのであります。かなり重要人物でございますな、深渕水夜礼花命さん。お名前の通り、水の神様として、この近在の鎮守の神様として尊崇されてきたそうです。