今年もカニが帰ってきました〔2219〕2009/05/13
2009年5月13日(水)晴れ!今日も暑い!
昨日の夜、ちくと曇ったりちょっと降ったりしましたが、今日はまたまた良いお天気。暑いですな、まっこと。
ここは今朝、早朝の潮江天満宮、大山祗神社。天満宮本殿の真裏の、小山の上に鎮座されちゅう、山と海の神様。石段を上がりきったところに、手水がありまして、ここに、また今年もカニが帰ってきました。
この手水には、水道とかポンプとかは無いので、自然に雨水が溜まるだけ。で、冬場の一時期、まったく水が涸れてしまいますが、その他の時期は一年中水が溜まっちょります。森の中なので、直射日光も差し込んで来んということで、そんなことになっちゅうがやと思います。
で、その手水、毎年今頃から秋まで、かなりたくさんのカニさんがやって来てたむろするのであります。ここへ毎年必ずピンポイントでやって来る、という自然の不思議。友人の子供さんの話では、アカテガニではなかろうか、ということやったです。で、調べてみますれば、冬場は冬眠して、数年から十数年生きるそうですきに、思うちょったより長寿ですな。
この手水、面白いのは、夏を過ぎると小さい子供のカニが増えること。生態を調べてみますと、7月か8月の大潮の日に海岸で産卵、生まれた幼生は、ゾエア幼生、メガロパ幼生を経て小ガニになり、上陸してくるがやそうです。ですきに、ここに大勢でやって来る小ガニは、海からここをめがけてピンポイントでやって来る訳で、これもすごいこと。毎年ですきね。
この手水では、今朝はこのように団体さんで過ごされよりましたが、実は、一昨日、今年初めて1匹を確認したばかり。それまではカニのカの字も見えんかった手水。一昨日と昨日は1匹だけで、今朝になったらこのように団体さん。
大自然の神様の前で繰り広げられる大自然の営みはなかなか感動的です。