聳え立つ四国山脈と人々の暮らし〔2178〕2009/04/02
2009年4月2日(木)愛媛は晴れぞなもし
ここは愛媛県。車でやって来ました。まだ北風がちくと冷やいですけんど、春の日差しがようやく戻ってきちょります。
高知自動車道から松山自動車道を走り、いよ小松ジャンクションから今治小松道路に入って、今治へ行ってきました。そのまんま行けば、「しまなみ海道」という西瀬戸自動車道を通って本州に渡れます。今治の手前で一旦一般道に降りて、しばらく走ってからまたしまなみ海道に上がります。まだつながっちゃあせんもんですきに、ちくと不便。
しかしあれですね、今治はガソリン、なかなか高いです。
愛媛県内でもこの地域は特別高いがで有名らしいです。高知は今、レギュラー102円ばあですけんど、今治のレギュラーは117円。ビックリしました。しまなみ海道へ行く場合は、だいぶ手前で入れちょかんとコタイます。
今治から松山道へ戻る途中の車窓から、四国山脈を撮影してみました。運転しもってですきに、キレイに写っちょらず、わかりにくいですけんど、瀬戸内側から見た四国山脈は、ものすごい壁のように屹立しちょります。2000m近い山々が、突然聳え立っちょりますきに、まさしく壁。まだ、山の上の方には雪が見えますもんね。
土佐の国はあの壁の向こう側ですきに、あっち側へ行くがは、昔はこぢゃんとハードルが高かったことでしょう。が、民俗学の巨人、宮本常一さんの文章には、よく、あの山中に住む人たちの話が出てきます。あれを読むと、山の暮らしの凄さと、人間の偉大さがよくわかりますね。下手をすれば、その集落から外へ出ずに一生を送ることもあったでしょう。が、世間を知るために、若者が旅をした話しもよく出てきます。
そう言えば、こないだの旧鏡村の集落もそうですが、昔の集落は、かなり山の高いところにあります。道も、空を走っちょります。今みたいに谷底の道路ぢゃあないですね。そんな道が、縦横に村々をつなぎ、老若男女が歩いておったのでありました。
あの四国山脈の壁を見て、昔の人々の暮らし、健脚に思いを馳せてみました。