空港の古代建物跡〔2025〕2008/10/31
2008年10月31日(土)曇っちょります
今日は高知。昨日の最終でモンてきました。今日は曇っちゅう高知市内、結構冷やいです。
こないだうち、高知空港と戦争遺跡のお話をしました。で、高知空港のある場所というのは、戦争のとっと昔の遺跡もどっしこあるがで有名ですきに、今日はそのご紹介。
ジェット化と滑走路延長にともないまして、その工事現場となる場所の大規模な発掘調査が行われました。この場所、高知県下最大級の弥生時代の集落跡がありまして、その上、中世の頃の守護、細川氏の館やら集落やらがあったのであります。
ここの弥生集落は、前期から後期までずうっと続くもので、ビッシリギッチリ物部川の氾濫にあいながらも、長期間にわたって存続しました。何とここには440棟の竪穴住居跡と、220棟の掘立柱住居跡が発見されちゅうそうです。まあ、何百年にもわたっての集落の跡ですきにそれだけ多い訳で、一番多い時期で40棟くらい立ち並んだ弥生集落やったと考えられるそうです。
空港の北西の一角に、その弥生時代の遺構とか中世の遺構とかのことを少し紹介する公園が出来ちゅうがをご存じでしょうか。なかなかリグッた立派な公園です。そこにある案内表示の中から、こんな写真を発見して嬉しゅうなりました。
この地域の、弥生時代と中世の遺構は有名ですが、当然その間の時期にもヒトは住みよった訳で、奈良~平安の頃のものも少ないながらにあります。
この写真は、その頃の掘立柱建物の跡で、柱の穴が四角うに並んじゅうがです。どれだけの大きさかを示すため、この発掘にたずさわった地元の農家の皆さんが一つに一人づつ~、てな感じで立って、こちらを見ゆうという秀逸な構図の写真。なかかなエイ写真で、思わず今日のにっこりでご紹介することにしました。