小石木の彼岸花〔1987〕2008/09/23
2008年9月23日(水)晴れ!
今日はお彼岸。皆さん、お墓参り、行かれましたか?
お彼岸にお墓参りするがは日本の習俗。春のお彼岸にはぼたもちを、秋のお彼岸にはおはぎを食べましょう。どう違うかは知らんですけんど。
彼岸花の話題は、このにっこりでもビッシリしちょります。この根っこをこぢゃんと水にさらして、だんごにして食べよった話しが高知では有名。特に飢饉の際の食料としては珍重されよったらしいですね。
が、それだけぢゃあ無うて、ひまわり太郎の同級生のおじいちゃんは、いっつも普通に食べよったということです。
彼岸花には毒がある、と、ひまわり太郎なんぞは聞いて育っちょりますきに、この話しはなかなか新鮮でした。水でさらしてさらしてさらしてしよったら、毒も抜けてキチンとしたお芋になるがでしょうな。
ここは筆山。と、申しましても、普通に筆山と呼ぶ山の南西にある、筆山に続いちゅう山。向こうに写っちゅうががいわゆる筆山。
筆山から続くこの一帯、小石木と通称します。ここは棚田や花畑がある、素敵な風景の場所ながですが、昔からお墓の山として、高知の皆さんに利用されてきました。で、今日はお彼岸ということで、ひっきりなしに墓参の皆さんがこの山道を歩かれよりました。もちろん彼岸花もご覧のようにどっしこ植わっちょりまして、お彼岸の風情を盛り上げてくれよります。
この山のお墓、古い立派なものもどっしこあります。墓石の年号を見ますれば、天保、文政、宝暦などなど。江戸時代の、身分の高い武家の墓所としても利用されよったということがわかります。ここからはご覧のように高知のお街が遠望できます。筆山の尾根の向こう。車では来れんですけんど、これからも高知の由緒ある墓山として大切にされていくでしょうね。こじゃれた最近の霊園とは雰囲気が違います。