南国、前浜の掩体壕とヒコバエ〔1970〕2008/09/06
2008年9月6日(土)晴れ!
今日は南国。ちくと雲もありますが、基本的には晴れの南国。
南国工場の近くには、高知空港があります。その南に、ご覧のような不思議なオブジェが7つ。これはビッシリギッチリご紹介しちゅう掩体壕(えんたいごう)。太平洋戦争中、海軍の航空隊基地が現高知空港の場所にあり、この掩体壕は飛行機を敵の攻撃から守る格納庫やった訳です。この農村地帯の田んぼの中の7つ点在して、不思議な戦争遺跡となっちょります。
この掩体壕はそのうちの一つで、中を道路が貫通しちゅう珍しいもの。
この横は大湊小学校ですきに、ここの子ども達は、この掩体壕の下をくぐって学校に通いゆうという訳です。
この南国の掩体壕には、海軍の練習機「白菊」が格納されよったとのこと。空港の横にひっそりと碑がありますが、白菊は、ここから鹿児島の鹿屋飛行場に移動し、特攻機として利用されまして、若者と運命を共にしていったのでありました。そんな話を紹介する、掩体壕の説明版くらいは欲しいところです。
この界隈の田んぼは、現在はご覧のようにヒコバエが伸びて、あたかもお米が栽培されゆうような景色。以前、この界隈は二期作の本場で、今は極早生品種のお米が栽培されよります。二期作は、もともとお米収穫後、このヒコバエが成長してまたお米が獲れたことから始まったらしいです。で、収量を上げるために一度目の稲刈りの後、また田植えするやり方が生まれたとか。
このヒコバエをもうちょっと整備したらもう一回お米が獲れそうです。家畜の飼料にはつかえそうですけんど、なかなかそんな手間かけれんがでしょうね。
今、南国工場の周囲では、こんなヒコバエ成長田んぼをどっしこ見ることができるのであります。