物部川の日の出〔192〕2003/10/25
2003年10月25日(土)快晴です
今朝は高知県南国市にあります、ひまわり乳業南国工場へ来ちょります。ここは昭和40年に建設された弊社の主力工場で、約110アイテムの商品を毎日毎日製造しよります。
この工場は、清流物部川の堤防沿いに建てられちゅうがです。物部川は、四国山地に源を発する全長71kmの清流で、流域人口は約4万人であると、国土交通省の本には書かれちょります。
今朝は、工場の前の土手から、物部川の日の出を撮影してみました。黄金色に輝く朝日が荘厳で、とても感動的でした。
南国市は、土佐の穀倉地帯ですが、その水利を担うちゅうががこの物部川なんです。藩政期初期の土佐の名執政「野中兼山」が、この川の中流域の山田地区に「山田堰」を築き、灌漑用水の水路を通して、香長平野を大穀倉地帯に作り替えたのであります。
また、物部川の河口付近は非常に歴史の古い所です。南国工場の南西、田村地区には、弥生時代の大きな村落の遺構が残されちょります。たんぼに付けられた裸足の足跡がそのまま残っちゅうがが面白いですね。また、この田村界隈には、中世、土佐の守護屋敷が置かれ、行政の中心地としても栄えた実績を誇ります。
今は、高知空港の滑走路がドーンと走り、その廻りをたんぼが取り囲む優雅な風情となってます。よく見ると古い祠や神社が多く鎮座しており、このあたりの歴史の古さを感じさせてくれます。