よさこい節考〔188〕2003/10/21
2003年10月21日(火)雨
はりまや橋でかんざしを買ったのは、坊さんの「純信」ではなかった。
へえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
流行りのトリビアの泉ではありませんが、よさこい節に歌われた「純信お馬」の恋愛譚の真実をお話しましょう。
だいぶ以前のにっこりひまわり五台山編でもお話しましたが、もう一度。
土佐の国は五台山の名刹竹林寺南坊に、超エリート僧「純信」(30歳を過ぎた中年)とその弟子の若くて美男子僧「慶全」が住んでおりました。そこへお手伝いのアルバイトに来よったがが若くて美人の「お馬」さん。
慶全とお馬はたちまち恋に落ち、お城下へ所用で出かけた慶全は、はりまや橋の袂、この写真では左手の白い建物(今では国吉酒店様ですね)のところに在った小間物やさんで、かんざしを買うて帰り、お馬さんにプレゼント。
それを誰かが見ていて、噂を広め、お城下ではエリート僧スキャンダルとしてもてはやされます。そこで、上司であった純信は慶全を破門に処しました。
はなしはここでは終わりません。
今度は純真がお馬の色香に参ってしまい、遂にはかけおちまでしてしまう騒動に発展します。
つかまって市内に晒されて市内から追放、あきらめない純信はもう一度こっそり戻って来て再びかけおちしようとする等の恋愛ドラマが繰り広げられました。
お城下の人達大喜び。
「おかしなことよな はりまや橋で 坊さん かんざし 買いよった」
と、よさこい節のメロディに乗せて歌いはやしました。
この歌詞では「はりまや橋ってどこ?」てなことになるので、どこかの優秀なプロデューサーが「土佐の高知のはりまや橋で 坊さん かんざし 買うを見た」と歌詞を変え、全国に広めることに成功。日本中でもてはやされたそうです。
以上、よさこい節考でした。