国鉄土佐昭和駅〔1825〕2008/04/14
2008年4月14日(月)幡多も晴れちょう
高知県の西部、幡多郡は、四万十川とかで有名な大自然溢れる地域。先だっての平成の大合併で、窪川町、大正町、十和(とおわ)村が合併して四万十町という味も素っ気もない町名になりました。今日は、ちくと用事があって、その旧十和村まで来ちょります。
窪川から四万十川沿いに山へ山へと入っていきますと、旧大正町。そこを抜け、旧十和村に入れば、最初の集落がここ、昭和。この小さな町並みを抜けよりましたら、途中になかなかゆかしい看板が目に付きます。この案内板ですね。「国鉄土佐昭和駅」と書かれちょります。ここからしゅっと入ったクに、国鉄土佐昭和駅があるのでございます。いや、たぶん今ではJR四国の土佐昭和駅やと思います。
国鉄が民営化されてから、もう何年経過するのでしょうか。20年たあ言わんですよね。しかしこの村では、時間が止まったように国鉄のまんま残っちゅうのでありました。
さて、ここ昭和を抜けて更に山へ入っていくと十川(とおかわ)という集落に出ます。つまりですね、昭和になって、いくつかの集落が一緒になって「昭和」という集落ができ、近所の大きい「十川」という集落と合併して十和村になっちょったのでありましょう。その十川を抜けてしゅっとのクに、昨年できたばっかしの「道の駅とおわ」というのがあります。ここはどこにでもある道の駅ぢゃあありません。この地区の物産や観光をプロデュースする四万十ドラマさんという会社が、管理運営を請け負うちょりまして、とにかく色んなすごい工夫がなされちょります。十和村という所は、実はものすごいエネルギーに溢れちゅう村なのであります。四万十ドラマさんを始めとする若いエネルギーもすごいですし、農協婦人部のおばちゃんたちの「おかみさん市」は、その活動と成果で県内のモデルともなっちょります。ここの皆さんの活動を見よったら、高知も捨てたモンぢゃあないのう、としみじみ実感します。いや、高知はすごいです。その大自然と、大自然の生み出す食べ物と、そしてその自然に育まれた人間のエネルギー。ここへ来るたんびにエネルギーを貰うて帰りよりますね。