浦戸湾の絶景を楽しむのはここ〔1824〕2008/04/13
2008年4月13日(日)晴れたり曇ったり
今日は日曜日。今日は色々とせわしなかったので、にっこりを書くががすっかり遅うなってしまいました。このところ横浜、高知の横浜界隈からお届けすることが多かったにっこりですけんど、明日からまた、鏡川界隈を中心としたお話をお届けするようになる予定です。
昨年の秋から何ヶ月でしょうか、今までご紹介したことのない横浜界隈をたつくる機会ができで、こぢゃんと楽しかったです。いやいや、それぞれの地域地域に歴史や由緒や文化は転がりまわっちょって、ちょっと気にして見てみるだけで、興味深く奥深い世界がどこまでも広がっていきます。
ここは何度かご紹介した、孕から浦戸湾に突きだした半島にあるトンネル。高知の街中から横浜、長浜方面に抜けるのに、宇津野隧道という、なかなかゆかしいトンネルがありますが、そのトンネルを通らんづくとに海沿いに廻っていく道の途中にあるのがこのトンネル。
よく見てみますと、この古い古いトンネルの上は、しゅっと空になっちょります。つまり、宇津野山から浦戸湾に突き出した山は、ここで終わりかけたかと思いきや、ちっちゃい半島のように小山が海に突き出ちゅうがです。昔のことで、ここにわざわざトンネルを掘ってくれちゅうがですけんど、現代やったら確実に、左右の山を切り崩してトンネルぢゃあない普通の道にしちゅうところでしょう。しかし、昔つくってくれたお陰で、このように雰囲気満点の素敵な光景になっちょります。
左端に錆びたトタンの波板があり、その上にトロッコがサカシになっちょりますね。何に使いよったトロッコでしょうか。そのトロッコの右に標柱が立っちょります。草に覆われて、上の部分の文字しか読めませんが、そこには「月見臺」と刻まれちょりました。ここに堤防のない時代、このトンネルの東に突き出た小山は、浦戸湾に映る月を観るのに絶好のポイントやったがでしょう。とにかくここからの浦戸湾は最高ですきに。この趣きのあるトンネルをそのままに、この上部の草木生い茂る不思議な空間を整備したら、ちょっとおしゃれなビューポイントになりそうです。