上岡八幡宮の象鼻〔1812〕2008/04/01
2008年4月1日(火)晴れ!
昨日から春うららの高知ですが、ちくと風が冷たいですな。お花見では熱燗が飛び交いゆうことでしょう。今週末まで桜はもってくれるでしょうか。
さて、今朝は南国工場。工場の氏神様はここ、上岡八幡宮。物部川の、工場の対岸をちくと南に下ったこんもりした小山に鎮座されちゅう古い立派なお宮さん。びっしりぎっちりご紹介しちょりますね。今、境内のあちこちにある桜の木も満開。春らしいたたずまいを見せちょります。
2007年1月3日のにっこりでもご紹介しちょりますが、この八幡様の拝殿、梁の左右にご覧のような象さんの彫刻があります。
何で象さんなのか、謎やったがですが、ネットで調査してみますと、結構あるみたいですね、梁の先っぽの象さん。この部分、「木鼻」と呼ぶそうですな。ご存じでした?
この、木鼻、神社だっけぢゃ無うてお寺さんの建物にもあります。理由ははっきり知りませんが、獅子、獏、そして象さんが多いとのこと。かなり抽象的にデザイン化したやつが多いですきに、獅子とか象さんとか、気付かん場合もありますな。
神社に象、というのは妙に違和感がありますけんど、仏教の場合は象とも関わりが深いですよね。もうすぐ、4月8日はお釈迦様の誕生日、花祭りの日ですが、お釈迦様は、白い象の姿でお母さんの胎内に入り、誕生されたとの話があります。インドですきに、象さんはその辺にどっしこ歩きまわりよったことでしょう。が、日本は違います。
江戸時代、神社仏閣の木鼻に獅子や獏や象さんがしきりに彫られるようになったそうですけんど、日本人で象さんを見たことのあるヒトは殆ど居りませんでした。当たり前ですけんど。で、日本各地の当時の木鼻を見ると、妙にどっか違う象さんも少なくないそうですね。そりゃあそうです。見たこと無いモンを彫るがですき。仏教の絵とかを見ながら、想像で彫ったがでしょうな。この上岡八幡宮の木鼻の象さんは、なかなかリアルでようできちょります。職人さんのこだわりが感じられますね。象の木鼻のことを、略して「象鼻」と呼ぶそうです。そのまんまですな、象の鼻。他の象鼻も、また探してみましょう。