浦戸湾、玉島、金星、木星、冥王星〔1752〕2008/02/01
2008年2月1日(金)快晴!
今日から2月。早いもんです。はやから一ヶ月過ぎてしもうたがですね。いやいやまっこと。
おとついのにっこりで、夜明け前の東南東の空に金星と木星が見える、というお話をしました。その二つの星が、こぢゃんと近づいて参りました。写真は今朝の夜明け前。横浜、灘の港から撮影してみました。浦戸湾の向こうに、仁井田の造船所のクレーンが見えよります。その真上、写真の真ん中に、縦に並んで輝きよります。クレーンの右手には浦戸湾の宝石、玉島がこんもりとした姿を浮かび上がらせちょります。
その宝石の上に輝く金木犀、ぢゃなかった金星と木星。もちろん、上の明るい方が金星で下のが木星。
我々地球人が見る天体で、一番明るい星は何と言うたち太陽。その次がお月様。当たり前ですな。で、その次が金星でその次が木星。これが通常の並びです。まあ、惑星は地球から近うなったり遠うなったりしますきに、時々順番が入れ替わるがですけんど。
こないだうち、旧ソ連の金星探査のお話をしましたが、木星は現在までにかなりの探査機が近づいて観測しちょります。有名ながは1973年のパイオニアとか1979年のボイジャーとか1995年から7年間観測を続けたガリレオとか。で、実は、昨年2月にアメリカの「ニュー・ホライズンズ」という探査機がスイングバイをして観測しちょります。2006年1月打上で、一年一ヶ月で木星まで到達という記録的な早さ。スイングバイというがは、宇宙船を、惑星とかの重力圏内を通過させてギュンっと方向を変えることで、宇宙船に加速を与えるという技術。昨年の木星スイングバイで一層加速したニュー・ホライズンズは、今、冥王星を目指して航行中とか。で、2015年頃に冥王星に到達して詳細を観測するそうです。冥王星と衛星カロンの詳しいことはひとっちゃあ判っちゃあしませんきに、今から楽しみですね。その後、2020年頃に太陽系の外周のエッジワース・カイパーベルトを観測して大宇宙の遥かなる空間へと飛んでいくそうですね。
ところで、当然見えませんが、この写真の一番上の中央あたりに、たぶん冥王星がおるがです。遥かなる冥王星。夢想を掻きたてられますな。