夜明け前〔1690〕2007/12/01
2007年12月1日(土)今日も快晴!
今朝も見事に晴れ上がりました。今日から12月。さわやかな12月のスタートとなっちょります。
ここは夜明け前の浦戸湾。孕から東へ突き出ちゅう半島の、11月19日のにっこりでご紹介した地点より少し横浜寄りから撮影してみました。対岸は仁井田の工業団地で、左の山が大平山。暗うて見えちょりませんが、左端に、戦前に存在した水上飛行機飛行場の格納庫があった小さな四角い埋め立て地があります。
早朝のこの道は、ほとんど人通りも車通りもなく、静かな静かなたたずまい。東の空に金星が美しゅうございました。
11月21日のにっこりに、金星探査での旧ソ連が成し遂げた偉業について書きました。金星探査は旧ソ連の独壇場ながですが、あんまし知られちゃあせんですね。そこにも書いたがですが、金星は93気圧470℃、大気の97%が二酸化炭素で、硫酸の雲が広がっちゅうという人間にとってはちくと過酷な環境。地球と兄弟のような成り立ちの金星です。太陽系ができて微惑星がぶつかり合い、段々大きゅうになって高温の岩石の塊になり、そして冷却が始まって水蒸気ができはじめて、高温の雨を降らせ、熱い海ができたあたりまでは同じような育ち方をしちゅうそうです。そこから、太陽からの距離などによって劇的に運命が違うてきたのでありました。太陽エネルギーが増えてくるに従い、地球は、大気が晴れ上がって海が冷え、二酸化炭素の量が安定します。しかししかし金星では、海が蒸発して二酸化炭素が大気中に増え、その他色んな要因によって二酸化炭素が増えまくります。火山活動が活発になると、硫酸の雲がたちこめてその下に濃密な二酸化炭素が溜まって、いわゆる強烈な温室効果によって現在の環境になったそうですな。
そんなことには関係なく、夜明け前の浦戸湾上空に見える金星は、こぢゃんと美しゅうございました。