孕のジャン研究〔1667〕2007/11/08
2007年11月8日(木)高知は快晴!
今朝は高知。よう晴れちょります。
最近、南嶺界隈や浦戸湾の話題が多いがですけんど、「お客様の声・広場」のコーナーに、タベシマさんから、「孕のジャン」に関する興味深い書き込みを頂戴しました。今、学長選挙を巡って揉めゆうK大学で、そんな面白そうな研究をしよったとは知らんかったです。素晴らしいですね。
ここは、孕から浦戸湾に付きだしちゅう半島の先っぽ。宇津野トンネルを通らんづくとに海側を廻る道の上の堤防です。対岸に見えゆうのが大畑山。向こうに五台山も見えよります。
で、寺田寅彦先生や、タベシマさんの説は概ね次のようになります。あの大畑山から東へは、山嶺がずうっと続いちょります。で、こちらの宇津野山からも、鷲尾山、烏帽子山方面に、ずうっと山嶺が。地図で見てみると、浦戸湾を挟んでほとんどまっすぐにつながっちゅう、同じ地層帯であることが良うわかりますね。が、よく見てみると、浦戸湾の東と西で、ちょびっとだけ南北にずれちゅうがです。これを指摘したがが寺田寅彦大先生。さすがですな。山嶺の高さも、西側の宇津野、鷲尾、烏帽子と続く山々が250m~300m級であるのに対して、東側の大畑山の山嶺は150m程度。つまりですね、この写真の真ん中、浦戸湾の底に断層があり、そこでずれちゅうことが想像されるそうです。
で、「孕のジャン」。
浦戸湾に突然鳴り響いたというジャーンという音は、その断層がずれるときに生じる音やと言う訳です。南海大地震前後によく聞こえたということですきに、説得力あります。で、K大学が、超音波探索機で音を拾い、断層のズレる音を確認したとは、初めて知りました。なかなかやるもんですな、K大学も。昔からの言い伝えを科学的に解明し、しかも防災に役立てていけるという研究は素敵ですね。こりゃあ面白そうです。