浦戸湾、大海津見神社〔1639〕2007/10/11
2007年10月11日(木)小雨そぼ降る高知
今朝は小雨がそぼ降りよりました。涼しい、小雨が身体に心地良いお天気。一昨日のにっこりで、孕(はらみ)から浦戸湾に付きだした部分を廻る海沿いの道とトンネルをご紹介しました。その趣き深いトンネルから少し北へ廻ったところの道路沿いに、鳥居が立っちょります。「大海津見神社」と書かれた額が掲げられちゅう鳥居。気になっちょりました。一度お参りせんといかんと思いよりましたので、今朝、立ち寄って参りました。
神社は鳥居からしゅっとのくにあるとばかり思いよったがですけんど、全然違いましたです。山の方へどんどんと登っていかんといけません。
が、山道はこぢゃんと登りやすかったです。見事に苔むした山道ですが、雑草は生えちゃあしませいで、登りやすい山道。結構ヒトが通りゆうがでしょうか。意外でした。どんどんと登ると、ご覧のように大海津見の神様がおごそかにおごそかに鎮座ましましちょりました。小雨の降る朝。鬱蒼とした森のなかに静かにたたずむ大海津見神社。
大海津見は「おおわたつみ」とか読みますね。海の神様。いつもお参りする大山祇「おおやまづみ」の神様と並び、大自然の偉大さを象徴する神様ですな。全国各地にございます。ここの大海津見の神様はいつ頃からここに鎮座されちゅうがでしょうか。樹々に囲まれちゅうので、現在では海を見晴らすことはできません。木と木の間から、眼下の浦戸湾を垣間見ることはできます。この山の上から、海の安全と繁栄を見守ってきてくれよったがでしょうね。道路沿いの鳥居からは想像できんかったですが、その参道といい、このお社といい、なかなか趣き深い、神秘的な神社でした。
話は変わりますが、ひまわり太郎が子供の頃、家に「きけ わだつみのこえ」という本がありました。学徒出陣で出征し、戦没した学生さんの手記や絵とかが掲載された本。子供心にものすごいショックを受けたもんです。あの頃、「わだつみ」は何の意味か知らんづくとに読みよりました。わだつみは海津見、海の神様と知ったのは、大人になってからでした。