潮江天満宮燈籠の「奉献」〔1634〕2007/10/06
2007年10月6日(土)高知は秋晴れ!
今日は高知。昨日モンて来ましたが、高知の最高気温はまだ30℃を超え、暑うございました。が、朝は涼しいですね。そりゃあ、もう10月ですきに当たり前ですが、真っ青な秋の空が爽やかな高知の朝です。
ここはいつもの潮江天満宮。今年7月2日のにっこりでご紹介した、天保の時代の燈籠。後ろに「天保乙未」と刻まれちゅうので天保6年(1835年)の建立。あの燈籠を正面から見たらこうなっちょります。この正面に刻まれた文字、「奉献」という字の古い文字。
この境内に奉献されちゅう燈籠とかを見てみますと、新しいモノには今の字体の「献」が使われちょりますが、古いモノでは、この写真の文字のように左の下が「吉」と「用」になっちゅう文字と、その部分が「七」と、「融」の「虫」を取った左側の字でできちゅう文字が見受けられました。古い字体として正しいがは、後者。う~ん、文章で説明するがは難しいですな。
ひまわり太郎が尊敬する大漢字学者の故白川静先生によれば、「融」の左が竈みたいなもので、その上に穴があいちゅうという「蒸し器」。「犬」の字は、犬を犠牲に供して神に捧げる、ということで、つまり「献」の文字は犬を犠牲に供して清めた器(蒸し器)ということになるみたいです。で、神に供え捧げるものを入れる器、ということになり、「たてまつる」「ささげる」という意味を持つ漢字になったがやそうです。解りにくい説明ですびばせん。
神社とかの構築物に刻まれちゅう古い文字には、現代、正確とされちゅう文字とは違う字体で書かれちゅうものも少のうありません。妙に誤字みたいに見えますが、それはそれなりに意味があったがでしょうね。漢字はなかなか奥が深うございます。