上岡八幡宮の彼岸花〔1625〕2007/09/27
2007年9月27日(木)曇りのち晴れ
今日も暑いですね。暑さ寒さも彼岸まで、てな話はどこへ行ったのでありましょうか。まあ、暑いがは大好きですきに、嬉しいことです。
今朝は南国。南国工場を南へ下った物部川の対岸にある上岡八幡宮に、早朝からお参りしてきました。古い古い八幡様で、由緒ありまくりの雰囲気漂う八幡様。巨大なアオキの横の鳥居をくぐると、広くなったスペースの真ん中を参道が延びちょります。突き当たりに急な石段があり、その上が社殿。
その広いスペースには、今、ご覧のように彼岸花が咲き乱れよります。
紅い彼岸花が鮮やかで、その向こうに真っ青な朝顔が。その向こうには色とりどりの白粉花が咲くいちょりました。
彼岸花、昔から毒がある、と教えられてきましたですね。たしかに、根っこのところにはリコリンという毒があるそうですけんど、上手に丁寧に丁寧に水で晒せば、その毒は抜けるがやそうです。土佐の山中でも、飢饉の際には彼岸花の根っこを晒して晒してお団子みたいにして食べよったそうですね。偉大なる民俗学者宮本常一さんの本にも、そのあたりの話がでてきます。が、そんな、江戸時代の昔の話ぢゃ無うて、昭和の戦争の前後まで、彼岸花の根っこで飢えをしのいだ、という話をよう聞きます。土佐では、最近まで、飢饉救済の食べ物として重宝されよったがですね。ただ、キチンと消化される食べ物ではないので、排泄物と一緒に出てくるがやそうです。つまり、栄養を摂取するという目的ぢゃ無うて、ホントに、空腹を紛らわせる、という目的が主体やったがでしょうか。
この上岡八幡宮の周囲の田んぼにも、たくさんの彼岸花が咲き乱れちょりました。こぢゃんと暑いですけんど、秋は深まっていくのでありました。