鏡川の土手にはツツジ、飛龍梅には小さな実が〔1443〕2007/03/29
2007年3月29日(木)春爛漫
うららかな春の朝。鏡川沿いには爽やかな風が吹き抜け、こぢゃんと過ごしやすい季節になりました。桜は、その場所や樹によって開花状況がずいぶんと違いますな。筆山を見上げると見事な一本の桜が満開になっちゅうがが目立ちます。が、堀川や鏡川沿いの大きな桜の並木は、まだチラホラという感じ。桜が咲くがを待ちこがれゆううちに、同じ鏡川沿いの土手の上では早くもツツジが咲き始めました。びっくりしますね。桜も2分咲き、ツツジも2分咲き、てな風情で、ちくと不思議な光景です。同じ土手の上の、冬の間はキレイに散髪されちょったアメリカ梯梧の木からも、緑の小さな葉っぱが芽吹きはじめました。
そしてここ潮江天満宮では、梅の樹に、小さな実が成り始めちょります。この樹は、由緒ある古木「飛龍梅」。綺麗なピンクの花を咲かせる樹で、このにっこりでも何度も花のご紹介をしちょります。こないだうちから、この前を通ると小さな実が膨らみ始めちゅうがが気になっちょりましたので、今朝はそれを撮影してきました。まだ1cmちょっとくらいの小さな実ですが、少しピンクに染まって可愛らしゅうございます。実の下に写っちゅうのは飛龍梅の下に鎮座されちゅう牛さんの臥像。紅いのが前掛けですね。
梅干しに使われる実は「白梅」ながやそうです。この飛龍梅は紅梅ですきに、梅干しにはならんがらしいですね、理屈はわからんですけんど。
ひまわり太郎がビッシリ走りに行きゆう、高知市と合併した旧鏡村は梅が特産。こないだうち、Jr.2号と鏡ダムの周囲をたつくったときにも梅をどっしこ植えちゅう所を通りました。たしかに全部白梅やったです。
鏡村では、「んめ!」という梅飲料を作って販売しよります。学校給食用にひまわり乳業が製造委託を受けて作りゆう「んめ!」もありますし、「んめゼリー」もあります。「梅」は、中国からやって来た植物で、来日した当時は中国語の読み方「メイ」から、「め」と呼びよったらしいがですと。で、当時の日本人は短い発音の手前に「ん」と呑み込んだような発音をしよったらしゅうて、「んめ」と発音するようになり、「うめ」になったとか。ですきに、鏡村の「んめ!」は発音的に正しいという訳です。この、短い語句の手前に「ん」と呑み込む発音をするのは、現在でも東北地方を中心に残っちゅうそうですね。
この「んめ」うめえなあ。んだんだ。