郁子は木通の仲間で昔は大贄でした〔1287〕2006/10/24
2006年10月24日(火)秋晴れ!
今日はまたまたよう晴れちょります。心地エイ風が吹く朝。
今朝は、昨日よりだいぶ遅い時間に新月橋へ行っちょりました。昨日ご紹介した「ムベ」の実を撮影してご紹介するためですね。新月橋の、あのまん丸こいオブジェに絡みつく「ムベ」、よく見ますと、ところどころにご覧のような実が成っちょります。紫色になっちゅうがは、もう、結構熟れちゅう実。熟れる前の実は緑色しちょります。
この実、アケビに似いちゅうでしょ?。アケビは熟れるとパッコリ割れますが、ムベは割れません。
ちなみに、アケビという名前は、割れた様子がヒトがアクビをしゆう口に似いちゅうことから「アクビ」、変化して「アケビ」になったという説と、実が開くので「開け実」、変化して「アケビ」という説があるそうであります。
ところで昨日のにっこりで、ムベは、天智天皇が「ムベなるかな」と言うたことから名付けられた、てな説をご紹介しましたが、もっと一般的な説がありました。朝廷に献上しよったということまでは昨日の話と一緒。で、献上するものを「大贄(おおにえ)」と言いまして、それが何らかの変遷を経て、つまり訛って、「ムベ」になったという話です。これが「ムベ」の由来の一般的な説。けんどですね、こないだのにっこりの「風が吹いたら桶屋が儲かる」ぢゃあないですが、「オオニエ」がどう変化したら「ムベ」になるがか、謎は深まる秋の空、です。
もうひとつの謎は、「郁子」と書いてなぜ「ムベ」と読めるのか。「木通」と書いて「アケビ」と読むがごとし、ということでしょうか。次の文章、ふりがな無しで読めるヒトが居ったらタイチャナモンです。
「郁子は木通の仲間で、昔は大贄でした。」