靖国神社、遊就館にちょっとビックリ〔1260〕2006/09/27
2006年9月27日(水)東京は曇っちゃってるからさあ
今朝、一番の飛行機で東京へ出張に来ちょりますからさあ。
千葉方面に用件があったがですが、千葉は、昨夜からこぢゃんとガイに雨が降ったそうです。今日も、まだまだしっかりと降りよりました。
その後、「乳業会館」という建物がある九段へ。時間をこさえまして、ここ九段にあります靖国神社へ来てみました。と、申しましても参拝ぢゃありません。この辺りがややこしい神社ですな。正面が拝殿で、手前の門の大きな大きな菊のご紋が目立ちます。
見てみたかったのは、こないだ、アメリカの高官に史実を捻じ曲げた展示がしちゃあると非難された「遊就館」という施設。神社の境内にありまして、神社が運営しゆう、靖国に祭られる英霊や戊辰戦争から太平洋戦争までの戦争を紹介展示する施設。
いやいや、想像しちょったよりもずっと立派で大きな展示館。で、いきなり「私たちは忘れない」とかなんとかいう映画を上映しよりました。内容、すんごいですよ。ひまわり太郎も、思想がどうのとかいうつもりは全然ないがですが、ちょっとびっくりします。日清日露の戦争で合法的に取得した満州や朝鮮半島の日本の権益を、欧米列強や中国の横暴により脅かされ、やむにやまれず戦争に巻き込まれてしまった、というすんごい内容です。満州事変を起こしたのは「堪忍袋の緒が切れた」きやそうですね。日本にはまったく非はないのだそうです。東条英機も、こぢゃんと美化されちゅうががお見事。
映画以外の展示内容もすごいですよ。こりゃ、アメリカ高官じゃのうても怒りますな。先の大戦は、日本には何の悪いところもなく、欧米列強と中国のせいでやらざるを得なくなったという視点が貫かれちゅう見事さでございます。外国の識者や著名な政治家の、太平洋戦争や東京裁判に関する談話も、靖国に都合の良い部分だけをこぢゃんとクローズアップして、そこだけみたらあたかも本当に日本だけが悪者に仕立て上げられた理不尽な戦争と、理不尽な戦犯ということにされちょります。いやいや、皆さん、これは一見の価値あり。
昨日、新しい総理大臣も決まったみたいで、この神社への対応が問題になっちょります。遊就館のパンフレットには「貴重な資料が真実を語り継ぐ」とか、自信満々の文章が書かれちゅうがです。ここで提案ですが、こんな展示が行われちゅう神社であることを、日本や世界にできるだけ広く公開したらエイですね。靖国神社の考え方の真実。東京裁判や靖国については、今度の総理さんも独特の考え方を持っちゅうみたいですきに。
いや、ひまわり太郎に他意はありませんです。政治心情がどうのこうのもありませんです。が、しかし、ちょっと、かなりビックリしてしまいましたので、思わず力が入って、こんなことを書いてしもうたという訳です。いやいや、すごいもんです。