月の瀬橋、水天宮〔1231〕2006/08/29
2006年8月29日(火)晴れ!
いよいよ8月も残す所あと3日。子供たちは宿題追い込みで大変な時期でしょうな。
このところ、鏡川畔のお宮さんとかをご紹介するががマイブームになっちょりますので、今朝はここ。以前にも一度ご紹介したことがありますが、月の瀬橋北詰に鎮座されちゅう「水天宮(すいてんぐう)」さんです。新しいお社がきれいな、端正な風貌のお堂。上町二丁目の南で、月の瀬橋の袂、堤防の道の脇に鎮座されちょります。
お堂の上部には由緒書きが書かれちょります。
それによりますと、通町一丁目の久万氏の祖先が、文化十年以降に福岡は久留米の水天宮さんを勧請してきて自分ちの敷地内に奉斎したのが始まりとか。その後、鏡川の河童のいたづらを封じるために、ここに遷座したがやそうです。鏡川を鎮めるための神社ですね。
そもそも筑後の水天宮は、源平合戦、壇ノ浦の戦いで平家が破れた際、入水した安徳天皇のおばあさん時子さんに使えちょった按察使局伊勢という女性が筑後まで逃れ、時子さんを祀ったのが初めとも言われちょります。安徳天皇、時子さんなどがご祭神となるがでしょう。
今では安産や子供を守る神様として尊崇されると同時に、水難除けの神様としても有名。筑後の水天宮を総本社としまして、全国に分祀されちゅうですな。東京の地下鉄半蔵門線に「水天宮前」という駅がありますが、この水天宮さんも筑後から分祀されたもの。ここ月の瀬橋の水天宮は、とある民間人の方が個人的に勧請してきたものが、地域にとけ込んだもので、分祀されたがとは違いますですね。
今朝も、通りがかりの犬の散歩女性が、犬と一緒にお参りされて行きよりました。地域に愛される水天宮です。