田野の海、羽根岬〔1068〕2006/03/19
2006年3月19日(日)晴れ!
今日も良いお天気。市内の桜は、早い樹ではもう満開を迎えようとしゆうがもあります。春ですな。実に春です。
今日は、墓参で高知県東部、安芸郡田野町へ行っちょりました。田野町の北西部、大野台地の上でございます。何度かこのにっこりでもご紹介しちょりますね。ここからの眺めは絶景。眼下に太平洋がドカーンっと広がり、それはそれは雄大な景色が繰り広げられるのであります。
写真では、左の町が田野町と奈半利町。手前が田野町で、奈半利川から向こうが奈半利町。
この界隈、奈半の泊として、大昔から栄えました。古くは、紀貫之さんが土佐国司を勤め上げて京へ帰任する際に書いた「土佐日記」に登場します。西暦935年のこと。
この港は、四国山脈で切り出される材木の搬出港としてこぢゃんと栄えました。また、土佐の高知と大坂を結ぶ航路の中継港としても、重要な位置を占めちょったことでしょう。
向こうの岬は「羽根」の岬。向こうへ岬を廻ったところに町があります。始めてこちらへご案内した皆さんんは、あの岬を室戸岬と勘違いします。が、室戸はまだまだ遠いがです。羽根の向こうが吉良川という町ですが、同じ景色をした海岸線が延々とつづきます。一昨年、室戸で泊まって、田野の二十三士温泉まで走って帰ったことがありますが、この、景色の変化のない直線道路でヘバってしまいました。とにかく長い直線道路。で、その向こうが行当(ぎょうとう)岬で、そこを廻ると、始めて室戸岬が見えてきます。
早うに京へ帰りたかった紀貫之さんも、この、長い海岸線をマイマイしながら航海しよったことでしょう。