物部川土手下の菜の花畑〔1056〕2006/03/07
2006年3月7日(火)うららかな春
「うららかな」という形容詞がピッタシの、今日の高知県地方。花粉症の皆さんは大変みたいですが、山が春霞みに覆われて、柔らかい春のお日様が降り注ぐ高知でございます。昔、小学校の卒業式で、「春」「うららかな春」「卒業生の」「おにいさん」「おねえさん」と、順番に大声でしゃべったり唱和したりしたことを突然思い出しました。今でもやりゆうがでしょうかねえ、あれ。
今朝は、トウから南国工場へ行っちょりました。工場のある南国工場界隈も、辺り一面春の風情に覆われちょります。ここは、工場から少し南へ下った土手の西側。
田んぼに咲いた一面の菜の花がこぢゃんと目を引きます。土手の向こう、川向こうの上岡八幡宮の森からお日様が昇り、黄色い菜の花が黄金色に光り輝く様が気分をうきうきさせてくれますですね。春です。
この少し南には、ピンク色の蓮華(れんげ)が田んぼに植えられちょりまして、これもまたお見事。そして、もっと南へ行きますれば、高知高専の塀の脇に早咲きの桜が咲いてこれも美しいですな。とにかく春が溢れ出した感のある南国工場界隈の風景でした。
本日3月7日の誕生花が、実は「菜の花」なのであります。今の季節が菜の花の最も美しいシーズンながですね。菜の花を題材にした文学作品は多々ありますが、何と申しましても与謝蕪村さんの次の俳句が代表でしょう。ダイナミックな風景描写を得意中の得意とする与謝蕪村さんの代表作のひとつ。菜の花の咲く春の夕暮れを大きく大きくうたいあげた句ですな。この写真は朝日を浴びる菜の花なので、イメージがちくと違うかも知れませんがお許しを。
菜の花や 月は東に 日は西に