色づく高知市内、筆山から眺める〔961〕2005/12/02
2005年12月2日(金)晴れ
今朝は、出勤途中、久々に筆山へ自転車で駆け上ってみました。暖かい時期は汗をぼったりしょとかくので、出勤途中の運動は無理ですが、そろそろ大丈夫。心地よく体を温めてきました。
で、発見。
車道を登り詰めたところに駐車場がありまして、今年の春、この周囲の大きな木を伐採して見晴らしを良くした、てなお話をしたことがあります。今年3月11日のにっこりをご覧ください。
かつては鬱蒼とした木々に囲まれ、その隙間から景色が見える感じでしたのが、今では見事に高知市全域を見渡せます。
そして、伐採した大きな木の下に隠れちょった小さな木々が元気に育ち始めました。今朝上がってきてみて、そこにたくさんの紅葉が色づいちゅうのを発見。なかなか美しいです。駐車場から、この紅葉を通して高知市を一望できるのであります。正面の橋は天神大橋。きれいですな。
ところでその昔、鏡川下流域に架けられちょったのはこの天神大橋だけ。それには理由があります。
藩政期初期は、土佐にはまだまだ長宗我部の残党がおりまして、山内氏をつけ狙いよりました。山内氏は、鏡川の向こう、平野の真ん中に高知城を築き、そこで執務しております。もし、長宗我部残党が攻めてくるとしたら北の山側から。その際には、山内氏は南へ、天神大橋を渡って逃げ、橋を落として川を渡れなくし、ここ筆山に立てこもって戦う、というシナリオがあったみたいです。ここ筆山には、山内家の墓所があり、麓に菩提寺の真如寺があるのもなんとなく解りますね。
ここ筆山が守りきれなくなったら、鷲尾連山を越えて南へ抜け、海から逃げることも想定しちょったがでしょうか。