鏡川の氾濫とおちよ地蔵と大きな大きな銀杏の木〔941〕2005/11/12
2005年11月12日(土)晴れ!
高知は秋晴れ。昨日の晩はよう降りましたが、今朝はきれいに晴れちょります。心地良い秋晴れの空の下、いつものように鏡川をたつくりまわってきました。
ここは、鏡川を遡り、電車の渡る鏡川橋を抜けてしばらく行った、JRの橋の界隈。もう少し行きますと米田橋が架かっちょります。
撮影しようとしよりましたら、丁度JR土讃線の特急が橋を渡ってきました。タイミング良くてうれしいですね。左手の大きな木は銀杏(イチョウ)ですな。でかいです。とにかくでかい立派な銀杏。木の根元に車が停まっちょりますので、その大きさと比較してみてください。でかさがわかります。
その大きな銀杏の手前にある祠は、「おちよ地蔵」さん。いまから150年ほど昔、この鏡川右岸界隈は毎年の水害に悩まされよりました。そこで水神様に人柱を立てることになり、近在のお百姓さんの娘ちよに白羽の矢が立ちます。13歳の美しい娘ちよは、二人きりで暮らしていた母の面倒を、村人たちがキチンと見ることを約束してもらい、人柱に立ちました。
それからは大きな水害もなく、人々は、ちよとの約束も忘れ、母親をほったらかしにしていました。母親は一人寂しく死んでいきます。
その後、また鏡川は大暴れし、大水害に見舞われます。人々は、おちよとの約束を破って母親をほったらかしにしておいた罰があたったんじゃ、と悔い、二人の霊を慰めようと、ここに母子二人の地蔵を祀ったのでありました。
今、近在の人たちに厚く祀られた二人のお地蔵さんが仲良く並んで座っています。高知では唯一の、母子並んだお地蔵さんだそうです。