新月橋の観音堂、土佐三十三観音霊場〔894〕2005/09/26
2005年9月26日(月)晴れ!
今朝も晴れました。朝晩の涼しさと日中吹き抜ける風は完全に「秋」ですね。日差しだけはまだまだ「夏」でございますが。
早朝、まだ真っ暗いうちに家を飛び出すと、もう、南の空にはオリオン座やシリウスが輝きよります。ご存知、冬を代表する星たち。こんなことろに季節の移ろいを感じますね。早朝の空は冬の星座がいっぱい!
で、そんな暗い中出発して鏡川を走りよりますと、東の空が明るくなり始め、そして赤い朝日が静かに昇りだします。この美しさはかなり感動的。川面に映える朝日の輝きは荘厳で、胸にジーンっときますね。
ここは今朝の「観音堂」。鏡川に架かる「新月橋」北詰の東側に鎮座しちょります。土佐西国観音巡りの第三十三番。つまり土佐三十三観音霊場の結願となる観音様。正式には「加納院團子堂」と言います。
土佐西国三十三観音霊場は、近畿地方に10世紀頃成立し、一般大衆にこぢゃんと浸透しちょりました西国三十三観音霊場巡りをモデルに、その土佐版として江戸時代に成立したもの。大衆にものすごい人気やったみたいですね。で、明治初期の廃仏毀釈で衰退しましたが、大正時代に復興され、今もその姿を見ることができます。が、今はあんまし有名ぢゃありませんね。近年、その三十三カ所の詳細が冊子にまとめられたりしまして、その史跡や風習を次代に伝えて行こう、てな機運が、ちょびっとではありますが盛り上がりつつあるみたいです。
ここ、皆さん知っちょりました?
趣のある建物ですが、よう気を付けちょかんと見過ごしてしまうような場所にあります。秋には大銀杏が見事ですから、それが目印になりますので、近くの方は覗いてみて下さいね。