南国工場近くの掩体壕〔863〕2005/08/26
2005年8月26日(金)快晴!
いやいや、高知県地方、夏の青空が広がる暑い暑いお天気です。それにしても暑いですな。今日は、ひまわり太郎、トウから南国です。弊社主力の南国工場。
この南国工場から南へ、車で5分もかからない場所に高知空港がございます。その空港の滑走路の南、前之浜地区には、ご覧のようなオブジェがまるで古墳のように点在しちょります。合計7基。
これ、日本の各地に現在も残る「掩体壕(えんたいごう)」。この、南国市前之浜の掩体壕群は、その中でも色んな意味で有名。
掩体壕は、太平洋戦争の時代、日本海軍航空隊が、その戦闘機を米軍の空襲から守る為に作った簡易格納庫。鉄筋コンクリート造りで、空襲にも耐えれるようにこぢゃんと頑丈にこさえられちょります。頑丈なお陰で、ここ南国市にも7基が現存、不思議な雰囲気を醸し出しちょります。夏空と田んぼと掩体壕。南北に走る県道に立ってぐるりと田園風景を見回すと、この7基の掩体壕を一度に見ることができます。
写真の掩体壕は、その真下を農道と水路が抜ける珍しいもの。農道の向こうに農家の建物も見えますね。
この一群の掩体壕のなかでも、一番大きいのは幅が42mもあります。遠くからもよく見える、大きなオブジェ。また、一番南に位置する、田んぼの真ん中にあるやつには、グラマンの機銃掃射の弾痕がどっしこ残っちょります。
戦争の事実を今に伝える掩体壕。史跡として残そうという運動が起きちゅうそうですが、これは残さんといかんでしょう。「事実を伝えるホンモノ」が語る歴史は、何よりも雄弁です。