早明浦ダム、衝撃的光景を見て来ました〔854〕2005/08/17
2005年8月17日(水)快晴、暑い!
今日も暑い高知県地方です。
昨日のにっこりに、四国の水瓶早明浦ダムのお話をしおましたので、今日は仕事も兼ねて四国山脈のど真ん中、嶺北地方まで足を伸ばして来ました。
渇水状況もひどいのですが、干上がったダム湖の泥だらけの状況が、ちくと気になっちょりました。
土佐町から大川村方面へ山道を登って行きますと、早明浦ダムがその威容を現します。しかし、無惨に灰色の地肌を剥き出した山肌の、遥か下に濁った水が溜まっちょります。更に大川村中心部方面まで遡ると、ご覧のような光景が目に飛び込んできます。よく新聞やテレビで報道される景色ですね。
中央の建物は、全貌を現した昔の大川村役場。昭和48年、ダム湖に沈むまで大川村役場であり、ダム建設反対の拠点やった建物です。
ダムが出来る前の写真を見てみますと、この役場のはるか下を清流が流れ、青と緑の美しい田舎です。ダムの底に沈むということは、ご覧のようにすさまじい量の泥が堆積するということ。
遥か昔、数億年以上昔の、地上に生物が進出する以前の地球では、このような灰色の光景が見られたかもしれません。現代ではちょっと見ることのできん景色です。
これを見ると、人間の力とか知恵とかもタカガ知れちゅう、と思うてしまいます。ダムを作ることの賛否は別にして、もっと、自然と一緒にやっていくうまい方法を考えないかん、としみじみ思いました。
見物客が増えちゅうとのことで、地元は困惑気味ですが、この衝撃的な光景を見ちょくのも重要な意味がありますね。