今日はワムハチ〔8260〕2025/11/26
2025年11月26日(水)晴れ!
日本の鉄道史上、最も多く製造された車両って何だと思われますか?
こんな質問で始まる今日も、また鉄ネタでございます。多くの皆さんは興味ないよね。知ってます。ごめんなさい。
そんな訳で今朝の話題はワムハチだ。ウィキによると、1960年から1981年までの21年間でなんと26,605両が製造されたという二軸有蓋貨車、ワム80000形。通称ワムハチ。僕は1961年生まれなので、僕の少年時代とワムハチ製造年代がダブっている訳で、僕にとって「貨物列車」と言えば「ワムハチ」。フォークリフトによる荷役が一般化し、パレット積みに対応した新時代の貨車として登場したのがワム80000形で、コンテナ輸送に取って代わられるまで、貨物列車の主役として君臨したのでした。
どれだけ君臨したのかは、この動画見たらよくわかります。最後の、45両のワムハチが走る姿は壮観。すごい。車掌車が連結されてないので、JRになってからの動画でしょうか。
一両に15トン積めて45両。15トントラック45台分の荷物を1人の運転手さんが運ぶという地球にやさしい輸送形態でした。
ただ、この、コンテナではない「車扱貨物」の場合、車両ごとに行き先が決まります。なので、貨物駅で貨車の入れ替え作業が必須となり、広大な敷地が必要でした。この「突放」という今では考えられないような作業が行われてたのは、見てみたかった。
僕が自転車で高校に通っていた頃、ここにあった有人踏切が閉まりっぱなしになって開かずの踏切になっていることがありました。それは、高知駅で貨車の入れ替え作業をしていたからでしょう。
そんな貨物輸送のエースとして君臨したワムハチも、コンテナ輸送が始まると急速に姿を消していき、今では、倉庫として利用されているのをたまに見かけるばかりになりました。
輸送技術の変革の中で生まれたワムハチが、新しい輸送技術に取って代わられた訳で、そう考えると、今の、12フィートコンテナ中心の鉄道貨物輸送に取って代わる新しい輸送技術がそろそろ出てきてもいいよね。
さて、このNゲージの、DF50が引っ張るワムハチはワム284232。1975年より登場した走行安定対策者車で、1978年度予算で製造された500両の中の一両。川崎重工業製。
現在、12フィートコンテナを5基積載できる貨車、コキ100系貨車が鉄道貨物輸送のエースとして君臨している訳だが、そろそろ未来の鉄道輸送技術革新が行われることを期待したいねー。
この、今では決して見ることのできないワムハチ列車を見ながら、そう思うのでした。
