高知ORSの12フィートコンテナと貨物新幹線〔8190〕2025/09/17

2025年9月17日(水)晴れ!
ここはJR貨物の高知ORS。高知オフレールステーション。幾度も書いてきたように、今、高知へは貨物列車は走って来てません。1986年から。で、高松貨物ターミナルでコンテナがトラックに積み替えられ、ここ高知ORSまで運ばれています。
以前の高知ORSは高知駅の南側にあったけど、高知駅高架に伴い、ここに引っ越して来ました。
さて。こないだ、金高堂をうろうろしてて、「貨物列車 探究読本」という本を買ってしまった。そう。近年、「ECO-POWER桃太郎」とかが気になってきてて、ここは貨物列車のことも勉強しておかないと、となった訳だ。
貨物列車を牽引する機関車については、その本でかなり勉強になりました。高知は走ってないけど、今度、本種方面へ行った際には気をつけて見てみよう。なかなか奥が深い、貨物列車の機関車。
その「貨物列車 探究読本」を書いたのは、かつては貨物列車の荷主企業に勤務していたというマニアの方。JR貨物関係の方ではありません。この辺もすごいよね、マニア。
で、もちろん貨車のこと、コンテナのことなども詳しく書かれています。実際の運転士さんに聞き取りして、どの貨車とどの貨車の組み合わせがブレーキが効きやすいとか効きにくいとかいったマニア垂涎の話まで満載なんであります。興味ないですか?
コンテナについても勉強になりました。
現在の日本で最も数が多いのは12フィートコンテナ。JR貨物所有だけでも4万基以上あり、5トンの荷物を積載できるので通称「ゴトコン」。20フィートコンテナが345基、31フィートコンテナが137基などとなってて、圧倒的に多いのが12フィートコンテナ。
この写真にあるコンテナは全て12フィートやね。JRと書かれれるのがJR貨物のコンテナで、日本通運とか書かれてるのは「私有コンテナ」。よく見かける「JOT」は、日本石油輸送のリースコンテナとのこと。
私有のには、ガソリンとか石灰とかを運ぶタンクもあって、それはそれは種類が多く、タンクマニアが「タンク沼」にハマっていると言いますきに、呆れます奥が深い。
で、この12フィートコンテナ。12フィートというサイズが採用された理由が、なかなかに興味深い。
貨車に5基を隙間なく積載でき、開発当時の道路事情や法規制の範囲内で運用しやすかった、というのは、わかります。そしてもうひとつ。なんと、東海道新幹線建設当時に存在した「貨物新幹線構想」で、積載方向を90度変えて長さ方向を枕木の向きにできるようにした、という理由があったのでした。知らんかったー。
貨物新幹線では、このコンテナを横に積む訳だ。これはいよいよ、将来の貨物新幹線が現実味を帯びて来たぞ、と思うのは、僕だけだろうか。僕だけかも知れません。
いやね、人口減少、労働力不足は、これから益々深刻になる。そして地球環境を考慮したモーダルシフトを考えれば、今後、鉄道による物資輸送は最適解のひとつだと思うんですよね。そしてせっかく整備された新幹線網を使わない手は、ない。
リニア中央新幹線が完成すれば、当然東海道新幹線には余裕ができる。そこに貨物新幹線を走らせ、旅客新幹線には食堂車。
この12フィートコンテナを眺めながら夢見る未来。そんなことより仕事仕事!