ダブルリコーダーとアウロス〔8189〕2025/09/16

2025年9月16日(火)晴れ!
最近の僕が、リコーダー2本を同時に吹く「ダブルリコーダー」にハマっているのは、ご存知の方も多いと思います。ラララ音楽祭でもやってしまった、ダブルリコーダー。
実は先月、母校である高校の「ホームカミングデー」というのがあり、僕らの学年が幹事学年だったこともあって、懇親会でやってしまったんですね。ダブルリコーダー。
ホームカミングデーなので、もう引退された恩師もたくさん出席されていた訳ですが、そのお一人のN先生から、先週、見事な達筆のお手紙と資料を拝受致しました。何とですね、古代ギリシャには、二つの管からなる管楽器「アウロス」というものが存在していたとのこと。しかも、「音楽は必要不可欠のもの」という認識だった古代ギリシャ人の楽器群の中でも、かなり中心的役割を担っていたらしい「アウロス」。
「アウロス」は、どうやらダブルリードの楽器。オーボエのような音の出し方やね。で、左右の手に持った管を指で操作する仕組みのよう。これで奏でられていたのは、たぶん、僕がやってるダブルリコーダーと似たようなハーモニーだ。2本吹きの僕が言うてるので、余り間違ってないと思う。
古代ギリシャと申しましても長い長い歴史があるので、この「アウロス」が活躍した時期がどれだけあったのかは、わかりません。が、夥しい記録に残っている楽器の数々を見ると、いかに、ギリシャに音楽や芸術が溢れていたのかが、よくわかります。
残されている素晴らしい詩も、旋律をつけられ、歌われていました。独唱、合唱などなどで。そして楽器としては、この「アウロス」の他にシュリンクス(パンの笛)、弦楽器のキタラやリラ、ハープのようなトリゴノン、パンドゥーラ(リュート)、サルピンクス(トランペット)などがあったことが、このN先生に頂戴した資料に書かれています。すごいね。
現在文明にも大きな影響を及ぼしている古代ギリシャ。そこには、芸術文化を人が生きていくための必要不可欠な要素とする思想があり、音楽もそうだった。そんなことを教えてくれる資料でした。N先生、さすが、世界史の先生。本当にありがとうございました。
これからダブルリコーダー吹くときには、この蘊蓄、使わせて頂きます(笑)。それにしてもN先生、達筆やね。いや、すごい。
さあ、連休明け。頑張って張り切って仕事仕事!