五台山展望台工事、始動!〔8060〕2025/05/10

2025年5月10日(土)曇り
少し小雨が残った朝。これから晴れて、暑くなっていく予報。初夏の緑が美しい。
ここは五台山。展望台の工事が始まった、五台山。
先月、ここにできる予定の展望台の紆余曲折について書きました。「安く作れ、儲けろ、そして壊せ」という思想が根底にあるパークPFI方式への挑戦、といったことも、書きました。もちろん民間の力を活用する、といった考え方はいいけど、そこには、将来的なビジョンであったり思想であったり、というものがなくてはならない。そういうことを、書きました。
PFI方式で思い出すのは、高知医療センター。高知市民病院と県立中央病院を合体させ、県民の健康を守る医療センターは「PFI方式」という単語が始めて踊った事業だった。結局、それこそ紆余曲折があって、PFIの難しさを露呈したことでも有名な、高知医療センター。
表面上は魅力的に見えて、庶民の支持をうけやすい方式やけど、根底に「思想」がなければ単に「安かろう」のものになってしまうので、要注意なのでありますね。
そんな意味で、県立図書館と高知市民図書館が一緒になった「オーテピア」は、企画や運営を民間に委託することなく、なかなかいいものができた成功例だと思っています。徹底的に「あり方検討委員会」で議論を重ね、高知県の未来にとって必要な図書館、という「思想」でつくられ、現在も運営されています。重要なのは「思想」だと思う。
それはともかく、やっと工事が始まった五台山展望台。始まったのは基礎工事やね。
かつて「見国嶺(けんこくれい)」と呼ばれて親しまれ、ロープモノレールの山頂駅として賑わい、ロープモノレールがなくなってからも展望台として親しまれてきた、この場所。高知の城下を見晴らす最高のスポット。ここに、市民県民に、そして県外からの来訪者にも親しまれる素敵な展望台が、できる。
以前の展望台は半世紀以上の長きに亘って親しまれてきました。願わくば、新しくできる展望台も、長い長い期間、高知を見下ろすシンボルとして、賑わって欲しい。