三菱鉛筆〔7908〕2024/12/09
2024年12月9日(月)晴れ
そろそろ山は、氷点下。やっと、高知の街中も紅葉が盛りになって参りました。もう12月も中旬になりますもんね。僕の部屋、灯油ストーブの匂いが暖かさを増幅させてくれる、部屋。
さて。こないだ、有隣堂で買ったもの、ということでいくつか商品を紹介しました。その中に、「有隣堂しか知らない世界」のネームが入ったオリジナルゲルボールペンがありましたよね。三菱鉛筆さんの、ユニボール・ワン。そう。三菱鉛筆。
三菱鉛筆って、この見事なスリーダイヤのマークから、三菱グループの企業と思っている方も多いと思う。僕も、そう思ってたし。だって、このマークですきんねー。確かに三菱がどうして鉛筆を?といった違和感はあったけど、あのスリーダイヤのマークが冠されている以上、三菱グループと思ってしまうよねー。思いませんか?
ところが。三菱グループとは全然関係ない企業だったのでした。岩崎弥太郎もビックリ。いや、そんなの、常識だよ、と言われたらそれまでですが、僕は知りませんでした。世の中知らないことだらけ。
明治20年に、眞崎仁六さんという方が「眞崎鉛筆製造所」を創業。「大和鉛筆」と合併して「眞崎大和鉛筆」となる。
そして明治34年、逓信省へ、国産鉛筆としては初めての納入業社となって「局用1号・2号・3号」を納品。で、その3種の鉛筆を記念して、「三菱」ブランドを商標登録する訳やけど、この商標登録は三菱財閥の商標登録より11年も早かったんだそう。なので、現在も同じようなマークで存在できている、ということ、らしい。
いや、考えてみたら、11年後によく三菱財閥にも登録が認められたよね。マークが一般的に流布していたから、ということでしょうか。
三菱鉛筆のスリーダイヤは、創業家眞崎家の家紋、ミツウロコをアレンジしたものだって。ミツウロコはこんなの。
三菱財閥のスリーダイヤは、岩崎家の家紋、三階菱と、土佐山内家の家紋、三ツ柏を合成したもの。
どっちも家紋なんだねー。
ところでこの「ゲルボールペン」、書き易い。ものすごき書き易い。有隣堂さんがオリジナル商品に選んだだけのことは、あります。ゲルボールペンって、水性ボールペンと油性ボールペンのいいとこ取りしたみたいなものらしいですね。三菱鉛筆さんのHPに比較表がありました。なるほど。
いやホント、世の中、知らないことだらけ。