タンポポ書店と読書〔7898〕2024/11/29
2024年11月29日(金)晴れ!
今朝の高知新聞「こうちワイド」面。「タンポポ書店の日々今も」との見出し。おう。タンポポ書店だ。
僕は、中学校2年生まで、高知市与力町にあった社宅で暮らしてました。僕ら世代では当然だったように両親は忙しく、旅行に行ったりとかいった娯楽の記憶はほとんどない。けど、夜、街の方へ歩いて古本屋さんをはしごして帰ってくる、というのをしょっちゅうやってました。父親に連れられて。
僕の亡き父は本が好きで、古本屋巡りが趣味。僕ら姉弟を連れて古本屋を巡り、面白そうな本があったら買う。子供にも、結構本を買い与えてくれたことでした。
そんな古本屋さんのひとつが、タンポポ書店。この記事によると、旭駅前で1963年に創業し、中島町、南はりまや町と場所を移しながら2004年まで営業していたというタンポポ書店。なので、僕の記憶に刻みつけられているタンポポ書店は、2軒目の、中島町の店だ。懐かしいねー。
そのタンポポ書店の片岡千歳さんが、当時、高知新聞に連載していた随筆などをまとめた「古本屋タンポポのあけくれ」という本が、新装復刊された、という記事。いいねー。こういうところにスポットを当てる高知新聞、好きです。早速買うて、読まなくっちゃ。
そんな訳で、僕の読書習慣の原点のひとつでもあるタンポポ書店。YouTubeなどのいろんなネットメディアができて選択肢が広がった今も、やはり紙の本は手放せない。以前、毎月「ひまわり文庫」の新刊を紹介したりしてたけど、今は紹介はしてないけど、本は続けて読んでます。
この新聞の周囲に並べているのが、直近読んだり、現在読んでいたりする本。このほか、寝る時に読む本が枕元に2冊。同時並行で数冊読んだりするのが習慣になってます。
昨夜、お客様の忘年会でビンゴ大会があり、いつものように最後まで「ビンゴ」にならずに残念賞のように貰った景品が、上の「やなせたかし詩集」。これは、嬉しい。高額な電化製品とか米沢牛のセットとかより、僕はこっちの方が嬉しいねー。
「虫・全史」は、地球に昆虫が出現してから現代までの詳細な歴史。その種類や数の多さで言えば、地球上で最も繁栄していると言えるのが昆虫。なかなか深くて楽しくて面白いけど、読破するにはまだまだ結構時間がかかりそうではあります。
「台湾人の歌舞伎町」も面白い。知らなかった新宿、歌舞伎町の歴史。戦後、地元の有力者が界隈の復興計画を考える中で興行街を創ろうと計画、その中心に歌舞伎劇場の「菊座」を据えようと考え、役所と相談し、町名もその歌舞伎劇場に因んで歌舞伎町にしようとなった、てな話、知ってました?
結局歌舞伎劇場は建たなかったけど、町名だけ残った「歌舞伎町」の、台湾人を中心とした歴史。世の中知らないことだらけ。
いいねー、本は。
奇しくも。今朝の高知新聞の2面に、「豪SNS禁止法成立」の記事。16歳未満の、SNSの利用を禁止する法律。難しいところやけど、人類の手には余る道具であり、社会をヘンテコリンな方向へと導きかねないものであるのは、昨今の地球を見てると、わかるよね。
まずは、現生人類にとっては「本を読む」くらいが、身の丈に合っているような気がする今日この頃。
やっぱしいいねー、本は。